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プチヒーラー  作者: テクマ
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飛べもえもえちゃん

「ふう、これはこれでアリだな」

「あぁ、初性は若返りの薬と言うからな、アンでも若返りのヒールは出来んだろ」


サキュバス達はスッキリした顔で部屋から出るとすぐ立ち去ろうとしたが、メイドに呼び止められた。


「おい、サキュバスズ」


メイドが乱暴な口調でそう言うとサキュバス達は振り返った。


「あっ?」


「ビクティム、カオスお前らを殺してやる」


「なんだ?

・・・呼び捨てとはしつけがなってないぞ。

お前の娘、ソアーちゃん。ケラケラ」


サキュバスと知り合いのメイドはビクティムの娘であった。


「伯爵と部屋に入ってきた時に分かっていたよ。

伯爵には黙っててやる、伯爵のバシタを続けろよ」


サキュバス達は笑いながら立ち去ろうとしたが、ソアーがまた呼び止めた。


「あんなフニャフニャには用はない、私の獲物はご子息様の方さ。生誕式で奥方に抱かれている所を群衆の中から見て以来、やりたくてやりたくて苦労してやっと入り込んだんだ。

それを一瞬でダメにしやがって」


「それは、すまなかったな、しかしずっとお預けだったんだ、このド変態め。ケラケラ」

「あぁあぁ、先に言ってくれたらもっと盛り上がったんだがなぁ、ソアー、お前の悔しがる姿を思い浮かべながら出来たのに、おせえよ」


「くそお!

婆ども」


「おい、実の母親に剣を向けるなよ。

ところで、あの淫夢を引き込んだのはお前じゃないのか?」

「そうだ、あいつも邪魔しやがったな。引き込んだ奴はアタシが殺した。

淫夢もこの手で殺してやりたかった」

「同族殺しは魔族の宿命だ、アハハハ」

「ふっ、笑わせるな、お前らみたいに神の野郎の僕なら殺しやすいだろうがな。

だがあれは同族では無かった」

「お前も結界があった頃に入り込んだんならもう羽も尻尾も無いんだろ」

「そのとおりさ、だが・・・もういい残り物を喰らいにいくさ」

「そうしろ、まだ初性は残ってるぞ、もうだいぶ搾り取ったがな、ケラケラ」


ソアーは部屋に入ると服を脱いでソファーでぐったりしているご子息にまたがった。


「デイジー、ダメだよ」

「今じゃなきやダメなんです!お許しを・・・」


廊下で聞いていたサキュバス達は「若いっていいねえ、しかしあいつデイジーとか名乗っているのか」と感心して立ち去った。


「死んでいる人族が引き込んだ犯人か、まあアンに言う必要も無い、死んでいるんだから」





伯爵邸では色々と進んでいたがもえもえちゃんは立ち止まっていた。


「まつんだにゃー」


逃げまどう魔族の兵士をふにゃは追い回していた。


パコーン

パコーン


「まてーーーっ、尻だせ!

と、こん棒様がおっしゃっているんだにゃ」


パコーン


なにもすることの無いもえもえちゃんは足を伸ばして木陰にミスティと座っていた。ミスティがこっそりとふにゃに聞いた。


「あの、そろそろ行きませんか」


「魔族は敵だにゃ、警察と同じで仲間になることは絶対に無いにゃ、と、こん棒様がおっしゃっているんだにゃ。

全員飛ばしてやるにゃ」


もえもえちゃんは『警察?憲兵隊のことかな、憲兵隊が魔族に見えるとか、どんな悪党なんだ』と思ったが特に突っ込まずにふにゃをおいてミスティと先に進むことにした。


ミスティと一緒に飛んで行くとしばらくするとふにゃの姿は見えなくなった。

ミスティは


「ありゃヤバイ、いわゆる戦闘狂だよ。しかも何かに取りつかれてる」


もえもえちゃんは小さくうなずいて、さらに飛んでいくと遠くの方にふにゃがいた。もえもえちゃんに背中を向けて叫んでいた。


「おーーい、ドラゴン、どこに行ったんだにゃ」


「なんで私達に背中向けて叫んでいるんだろう?」


もえもえちゃんはまっすぐ城に向かって進んでいるのに、だいぶ遠回りして走り回っていたふにゃに追い越されていた。


後ろから来たもえもえちゃんに気付いたふにゃは網に使っていたロープをもえもえちゃんのクビにくくりつけて引っ張りはじめた。


「牽引するんだにゃ、事故車両は牽引するんだにゃ、と、こん棒様がおっしゃっているんだにゃ」


力強く引っ張ったのだが。


「そっちじゃないよ、なんで魔族を正確に飛ばせるのに道が分からないの?」


だがかなり早く進めるようになった。





活性化前の結界石を探しながらレイはアンにつぶやいた。


「アンよ、私の中でやばい結論に達した」

「なに?」

「魔族は結界のある伯爵邸に入っても蒸発するか力が出せない、生きていても異形だからすぐ見つかって捕まって殺される。

サタニストなら魔族との回線が切れて正気に戻る」

「つまり犯人不明、ってことか?」

「いやちがう、結界石を壊したのは人だ、サタニストかもしれないが回線が切れても実行する、人のサデイスト、がいるに違いない。

もしそうなら自分のサディスティックな性癖に気付いていると人には見つけられない」


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