表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
プチヒーラー  作者: テクマ
13/89

シャー

「バーン バーン バーーン」


果てしなく続く草原の中、アンとレイは目を細めて遠くを見て言った。


「さすがリュウ、仕留めたね」


草原でショットガン状の杖を使って魔物狩りをしていた。

ミューも遠くを見ながら・・・


「姉さん達、うちらが見てきますヘヘヘッ」


ミューはタマを従えて走って行った。その後をアン達も走ってついていった。


「早いなぁ、さすが獣人系」


ミュー達の食糧にする肉を捕る狩りについてきたのだが、獲物の場所までたどり着くと、ぐったりした魔物はまだピクピクしていた。


「ゼエゼエ、まだ生きてるね、ゼエゼエ」

「ハアハア、癒しのエネルギー弾は魔力が弱い低位の魔物にはダメージも小さいのかな、ハアハア」

「ゼエゼエ、アンデッドとか幽体だと良いのかな、食べられないけど、ゼエゼエ」


遅れて追いついたクロがとどめをさして獲物を猫車に乗せた。

猟を終えて皆で帰る途中、猟師が近づいてきた。


「おお、いっぱい仕留めているな。

草原ウサギとなにか交換してくれないか?」

「草原ウサギ二匹と魔鹿一匹でどうです」

「おお良いぞ、ありがたい」


とれすぎた獲物を交換した。


「ありがとよ、最近悪い魔物が多いから気をつけろ」

「はい気を付けます」


と言って別れた。


「悪い魔物多いの?」

「魔物じたいが多いでんな、狩りに来るとすぐ捕まえられますわ」

「なんでだろうね、近くに強い魔物がいてこっちに逃げてきてるとか、かな」

「どないでっしゃろな、リュウはんは気配消えてるからよってきてるのか、ワイがなめられてるのかもしれまへん」


タマは上空を指差して言った。


「あそこにもおりますやん。

ほら、アシャはんが作った結界にそって飛んでるのが、あんなん初めて見ますわ」

「結界から中に入れないんだ、あれも魔物に違いない。

リュウ、撃っちゃって」


リュウは杖を構えると、バーン、と言った。


「バーンで言わないとダメなの?」

「雰囲気だけ」


少しすると鳥?はゆらゆらと降りてきた。

ミューとタマがダッシュで近づいていくと鳥?とケンカしているようだった。


「なんや、おまえか。

コイツ、ふにゃ総長の伝令ですわ。

ほんまなんで聖なる癒しで打ち落とされるんや」

「なんだ、なんだ、遠くから飛んで来てるんだ、ねぎらいの言葉も無いのか。

体の疲れがとれて、ふっ、て力が抜けたんだよ、カスが!」

「それで、ふにゃ総長はなんて?ヘヘヘッ」

「そのうち行くからニャ、です。

姉さん達には、養ってあげて欲しいんだニャ。

です」


そう言うと帰っていった。

診療所に帰ると、アシャにこのことを話した。


「ふにゃ、そのうち来るのか、やっぱ、また戦争かね。

人鳥さんは家で飯食ってけばいいのに。主食が何か知らないけど」

「石の鳥人で主食は穀物ですわ、

まだ旗持ちも行方不明なんで探しにいきましたわ」

「石にまで聖剣ってほぼ無限大に聖剣だね、これは心強い」

「アイツがつかんだ石が聖剣になるらしいですわ。攻撃は主に石をぶつけるんですけど」

「へーっ、この場合は人鳥が聖剣なのか?」

「そんなたいそうなもんではありまへん、ですが、そこが鳥人の不思議なとこでんな」


「こんだけ戦力があれば魔王に勝てるんじゃないの?どうなんだろう」

「前の魔王戦では聖剣は王様しか持ってなかったそうやから、まあ、楽勝かもしれまへんな」


「だが、魔王は実態があるようで無い零体に近いからな、より零体に近い魔物にも試していかないと・・・

と言うことで洞窟に行ってみるか。あそこは魔物が集まりやすいから定期的に癒しで洗浄してるけど、そろそろ満杯だろう」


次の日、洞窟に向かった。


「誰か来てますね」

「洞窟の奥から『ひゅん、ひゅん、シャー!』と聞こえるね。蛇かな?」

「あいたあ、これはもしかするともしかしまっせ・・・」


チェーンを振るって魔物を狩っている猫族がいた。


「フッフッフ、私のチェーンに八つ裂きにされたい奴はそこにおなおり!ハアーーーハハハッ」


「うちの旗持のシャーですわ」

「おお、特攻隊長に親衛隊長、また奇遇ですな」

「こちらの姉さん方の家でお世話になってますねん」

「そうですか、それは失礼した・・・

ではご挨拶を。


おひかえなすって」


シャーが腰を落として片手を突き出した。

皆があっけにとられていると、アンも同じように片手を前に突き出した。

こういうものかと皆も片手を前に突き出した。


「早速のおひかえ有難うござんす。

てまえ生国は帝国でござんす。

聖殿の聖水を産湯に使い、お供え物を頂戴し、

何不自由なくそだちやした。

姓はシャー、人呼んで、『チェーンのシャー』ともうします、

渡世修行中のしがなき女にござんす。

以後お見知りおかれまして、よろしくお引き回しのほど、お願いいたします」

「ご丁寧な口上有り難うござんす、こちらこそ以後よろしゅうお願い申しあげます」


アンが答えるとレイが・・・


「この子も女の子なんだ・・・でも、アンどうしたの、その口上とやらをスラスラと・・・」

「いや、なんか降りてきたわ、ハハハッ」


アシャは「もういいだろ」と言ってアンが持って来たヨーヨーと紙と錆びた剣で出来た杖を持って。


「悪しきものどもを払いたまえ、清めたまえ」


と言うと強烈な光を発し、洞穴を浄化した。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ