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プチヒーラー  作者: テクマ
11/89

みゅー


「狩ったんでしよ?」


「えっ、かった?あ、うんうん、狩ったよ」

「向こうから来てくれたからね、最後は聖剣でスパッとね」

「いいなー、狩りに行きたくはなかったけど。お外で飯食ったんでしょ、いいなーーー」

「子供かよ。

それよか、ふにゃ、の舎弟がいたんで連れてきたよ。

ここで、ふにゃ、と落ち合う予定らしい」

「また魔王軍が出てくるのか、嫌だね」


レイラの後ろにいたミューはアシャにあいさつした。


「ヘヘヘッ、木刀のミューってケチな野郎です、よろしく頼んます」

「残念だが、ふにゃ、はまだ来てないよ。しばらく泊まって待つと良いよ」

「へい、ありがとうごぜいやす。一宿一飯の恩義がありやすんで、ヒールは素人ですが何なりと使ってやってくだせい」

「木刀のミューか、聖剣だね。拾ったの?」

「へい、川原で。

ふにゃ総長含めてみな川原で拾ってますね、姉さん達も行ってみたらどうですか」

「うちも行ってみるかな、明日休みにして。討伐のお金も入ったからピクニックかねてさ」


ドラに乗って移動しているあいだレイとアンは物珍しそうにミューを見ながら。


「やっぱり、あなた女の子でしょ」

「やっぱり、そうじゃないかと思ったんですよね」


レイは耳をつついて、アンは頭をなで、リュウは脚にしがみついた。


「ヘヘヘッ、やめてくれ俺は敏感なんだ、ヘヘヘッ」


アシャやレイラも今気づいたていで頭をなでた。


「へ~~本当に、女の子なんだ」

「内緒ですぜ、なめられると困りやすから、ヘヘヘッ」


河原に着くと、アンに広範囲の結界をはってもらい、みな勝手に探し出した。アシャは真っ先に何かを見つけた。


「とはいえ・・・そう簡単には見つからないな。

これなんかどうかな?

糸巻きみたいなの、なんとなく聖なる力を感じなくもない。

こういうのは持つべき人が持たないとわからないよな。アンはどうかな?」

「なにも感じないけど、レイはどう」

「何とも感じないね。でも何かに使えそうだから持って帰るね」

レイラは別の場所で何かを見つけた。


「この編み針みたいなのは?アンどう」

「いやまったく何もピクリとも感じないです。レイは?」

「そうだなーー、何も感じない。

でも編み物に使えそうだから持って帰るわ」


ミューも何かを見つけた。


「姉さん方、この紙を折ったのは?どうです、ヘヘヘッ」

「無いなー、闘えるイメージがない、レイどう?」

「さすがに紙だしな、どう戦えと・・・でも置物になりそうだから持って帰るか」


リュウは鋲を打ったハチマキと手袋を拾って大喜びであった。

アシャがまた何かを見つけた。


「これは確実だろう、これじゃないかな?なあレイラ」

「そそっかしいな、普通の錆びた剣だよ」

「そうか、でも持って帰るでしょ、レイ」

「研げば泥棒を威嚇できそうですよね、持って帰ります」


こんどはドラが何かを見つけた。


「もうないですかね・・・この鉄の筒はどうですか?」

「これは鉄パイプです、聖剣ですぜ姉さん、ヘヘヘッ」

「お、当たり来たか。見つかるもんだな、全部持って帰るか」


アシャは鉄パイプを10本手にいれた。


「この角ばった木材は?」

「レイは持って帰るでしょ?」

「そうですな、暖炉にくべるかな」

「家は魔力暖房だよ。じゃあこれは捨てるか」

「いや、、、持って帰りましょう、万が一ってこともあるし」


おおかたあさって何も出そうもないので皆は河原で日向ぼっこをはじめた。


「さてと、飯にしようか。アン、何かトラップされてるかな?」

「魔物?かな二匹」

「ヘヘヘッ、これは二番隊隊長のベルトのタマっす」

「もう一匹は?」

「さあ、黒いし魔物っすかね?見たこと無いっす、ヘヘヘッ」

「じゃあこっち食うか」


丸焼きにすることにした。


「パンに合うといいですね」

「あっ、うまい、うまい。これは美味」

タマが目を覚ました。


「すんませんな、寝込んでしまいまして」

「いえいえ、ちょうどご飯を食べるところです、タマさんもどうですか」

「すんまへん、腹ペコペコですわ。

ところでもう一匹見てまへんか?

ワイの舎弟ですねん」


みんなは背筋が寒くなった。


「レイラさん、誰かいたっけ?」

「いや、知らない」

「どんな外見かな」

「魔物のクロ言いますねん」

「魔物っぽいんだ」


アシャは『謝るしかない、が、許してくれるだろうか』そう思っていると。


「兄貴ー、何してはりますねん」

「ああ、おりましたわ。ワイの舎弟のクロですわ。お見知りおきを」


「はははっ、なんだ、魔物なんて似ても似つかないでしよ」

「ケンカが魔物っぽいんですわ」

「黒くないじゃん」

「生まれたときは黒かったらしいですわ。

すんませんなドラの姉さんこいつにも美味しいやつお願いしますわ」

「ええ、もちろん」


肉を食べずに様子をみていたリュウは・・・


「母さん食べていいのこのお肉?」

「もちろん」


タマが肉の説明をはじめた


「これ、たぶん川原猪ですわ、ワイが追ってたやつかもしれまへんな。

だとしたら毒とかありまへんわ」


皆は心の底から言った。


「ああ、それは良かった」

「どないしはったんでっか、声をそろえて」

「まあ、パンも美味しいからどうぞ」

「そうだっか・・・これは旨いでんな」


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