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青い鳥を探せ

「なあ岬……。青い鳥、知ってるか?」

ふと小さく言った翠に、岬が首をかしげる。

「え、いや、何突然」

岬に人目もくれずにボソリと呟いた翠。







「……幸せって、なんだろうな」











「戻って来い! おい、おーい!!」


翠と岬の日常開始。



(あれ、珍しく紫がいない……)

(理事長に呼び出しくらってんだってさ)




   ――――――――――――




「ってことで、青い鳥を探しに行こう」

「……やだ」

疲れ果てた様子の旅院に拒否された岬。強制的に青い鳥を探すことになった彼は仲間(もとい犠牲者)を増やそうと苦難。

「いや、良いじゃん? 探すだけだからァ!!」

「違うぞ岬、つかまえるっ!」

必死な岬の横でひとり燃える翠。




「絶対やだよ」

表情を変えずに答えた旅院に苦笑。


「大体、何で高校生にもなって鳥なんて探さなきゃいけないの? 焼き鳥にでもするつもり?」

「夢が無いな、おい!!」

勢いのよいツッコミに少し首を傾げたものの、ああと納得したように口を再び開いた。




「夢? 青い鳥を捕まえることが? ああ、残念だね……」

「おいいいいいい!? なに、そのかわいそうな目!!」

「青い鳥を馬鹿にするな!」



旅院と岬の談笑(笑いが無い)に首を突っ込んだ翠の頭に黒板けしが直撃。



「うるっさいんだけど、ギャーギャーギャーギャー! お前らはセミかァアァアア!!!」

「いった……」

何故か不機嫌な紫に、黒板消しが当たった所をさする翠。

「ってか、帰ってきたんだ……」


「ロクな用じゃなかったのっ!」

拗ねたように叫ぶ紫に苦笑する旅院と岬。


「いやいやいやいや、なんでそこで俺に黒板けしを当てる」

「投げやすそうだったんだよ」

悪意100%の行動を行いつつもにこりとスマイル。営業スマイルは大切です。



「ってことで紫、青い鳥を探しにいこう」

「あはは、翠。お前僕の本勝手に読んだだろ、オイコラァ」

笑ったまま翠の首元に黒板けしをぺちぺちと当てる紫に岬がぼそり。






「……『青い鳥』読むんだ」









(射撃準備、OKー……)



((青い鳥を馬鹿にするな!!))


(ギャアアアァァァァアアア!!)



―高く、青い鳥が飛んでいった。


“……青い鳥、を捕まえれば幸せに、なれる?”




―――嘘。そんな嘘はイラナイ。



“それでなれるシアワセだなんて。それくらいだったら、何億というほどの鳥を彼に捧げただろうに……”



―「青い鳥」……ねえ―

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