表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
33/83

眼鏡とヅラを被れば基本誰だかわからない


「そ……それで、監視って……」

焦ったような岬に、固まったままの翠。



「……といっても、監視以外は何も決まってないんですけどね。監視って何すれば良いんですか?」






ふわりと微笑むアヤが憎らしいと感じた岬。


「いや、あの……自分で考えろよ」

焦ったものの、鋭い突っ込みは忘れない。天職ですから。


「冷たいですね、貴方アンタ

「ヒイ!!? お前の目のほうが冷たいんですけど!! そして怖いんですけど!?」

口元をやや上へと上げただけのアヤに、岬が叫ぶ。








「いいですか? 監視はいつ、何処で、誰がしてくるものなんて解らないんですよ。だから、常に気を配っていなければいけません。いつ、如何して自分の命を狙われているのかも、いつ、どんな方法で自分の命を奪おうとしているかも、己では気づくことなんて出来ないんです」










一気に言い切ったアヤに、岬と翠が訝しげな顔をする。

何処か含みのある言い方は苦しみと、焦りと、悲しみと、色んな感情が入り混じっていた。




「……それで、“紫”が変装してきたのか?」

「え、ウソ!? 紫!!?」

唐突に言った翠に、岬が叫ぶ。アヤは苦笑してから、その短髪を引っ張った。

「あっはは、わかっちゃった?」



にこりと微笑んだ紫に、翠が小さく頷いた。意外に鋭いなあ、とぼやく紫は反省なんて知らない。そして口を開けて呆ける岬を二人がわらう。




「「馬鹿面」」




「っうるせえええええぇぇぇえええ!!!」










(……紫がいなくなったから言うけどさ)

(なんだ、岬)




(―――紫って、何か、俺達じゃ救えない、理解できないことを背負ってるみたいだよな)



(……ああ)




俺達のアレとは、比べ物にはならないくらいの過去。

それは、ずっと彼女を縛り付け、そして……そして、彼女を人間不信へとさせたのだろうか。

どうしようもない不安感。

激しい動悸がして、思わず手を握り締めていた。


―――いつ、狙ってくる?


警戒している証は、いつも握られた彼女の拳。



(岬。何で紫はいつも手を握ってるんだろうな)

(……今回の、なんか関係あるのかも)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ