エピローグ
これにて第三部は終了いたします。
こちら、エピローグでは“細工”についてなどがあります♪
―――朝。
細工をする、といった紫とは結局会えなかった旅院。
けれど、その“細工”がなんなのかは、シンユウが教えてくれた。
大嫌いだった雨が、いまではそんなに嫌悪しなくなった。
―――まあ、大嫌いだった赤はいまでも変わりはしないのだが。
ガラガラ、と扉を開いて、旅院は教室に入った。
はよー、といつも無視していた声が耳に入り、はよ、と小さく答える。
相手が驚いたのは一瞬だけで、声を出した本人は嬉しそうに笑っていた。
「おっはよう、旅院! 今日も可愛いねー! メガネも取ったんだー!」
いきなり後から肩を叩かれ、振り返る。
ラベンダー色の髪を揺らして笑っている紫は、旅院の肩に手をおいて笑っている。
彼女の瞳が、髪が、レンズを通してではなく、そのまま見えた。
「おはよう、紫……」
そう言って小さく微笑み、ありがとうと言った。
後に彼女のパートナー達がいるが、彼にとっては関係ないのだろう。
「え、何が“ありがとう”?」
しらばっくれる紫に、旅院が小さく言う。
「アイツが教えてくれた。紫が、僕にいってやって、っていったって」
目を見開いて固まる紫は、直に苦笑し、どういたしまして、と答えた。
(あ―――……、口止めするの忘れてた)
(でも、僕のことは伝えないでくれたんだ)
(……良かったとは言いがたいけど、どうやったのかは気にしてないみたい)
(でも、気にしてたら確実に「何か言われる」よねぇ……)
―――彼女の、同志に。
―――“え? 誰、だって? ふふ……そんなの、秘密だよ?”
―――さて、皆様は覚えていらっしゃるでしょうか?
紫のほかに、もう一人「クラス代表」がいるということを!
次回“日常編”では彼の登場です!
次回……
『本来の目的は本人にしかわからない』




