占い師に僕はなる
「愛しの舜、私の運命の相手は君だよ。私にも判るんだよ。5年前寮内で迷子になっていた君を、一目見た時運命の相手だと確信したんだ。それから私は舜一筋だよ」
「ふぅ~ん~一筋ねぇ? よくその口で、ペラペラ言えるね~僕は男女問わず侍らせて日替りで何人もと抱き合う人に、興味無いからね。お断りだよ。君は節操って言葉知ってるのかなぁ?」
僕は2人の間を通って、自室に戻る為に歩き出した。
「待て舜! 全てと手を切る!! 舜が手に入るのなら、私の身体も想いも君だけのものだ」
「…無理だよ。サミュエルの周りの者は……そうだねー……頑張ってみればいいんじゃないかな。僕に嘘はつけないからね。じゃあ頑張って」
サミュエルが掴んでいる僕の腕を強引に引っ張っり、外して歩き出す。
もって1ヶ月かな…サミュエルとは運命とは言わないまでも、お互い引き合うものはある事はある。が、変化する運命もあるんだよ。
ウイリアムがそうだよね、未来の日本で出逢う彼とは、出逢うのは決定的だけど、続くのか別れるかは、本人同士が決める事だ。あの子の大きな邪魔は無くなったけど、そのまま幸せに行くかは未だ分からないしね。それはその時が来てみないとわからない。占い師は魔法使いでは無いんだよ……
チチンプイプイで世界が変わればそれ程楽な事はない。この地上は修行場だからね、困難は当たり前なんだよ。
「さあーー僕も頑張ろっかなあ!決めた!!後、一年の間に学園内で先ずは、色々実験していこう。軍資金も貯めて生徒と親に信頼を得て、卒業したら占い師になろう。親達への借金も倍返しにして自由になろう」
僕の人生これからだ。出逢いと別れ様々な事を経験していくだろう。何が待っているのか占い師の僕にも判らない。
楽しみだね。
違うお話で近くウィリアムが出てくる予定です。ウィリアムの運命の子は? だれでしょうか?