009 カテドラル国王 アバドン・ダルク・グングニル
お待たせ致しました。
「おお! 待っておった。皆のものアーレイ君と二人にしてくれ。」
引率していたグローさんと王の間にいた人達がぞろぞろと出て行く。あぁ。行かないで!礼儀とか知らないから不敬罪とか言われちゃうって!
「では、早速はじめようか。これがオリハルコンだ。アーサーが召喚した聖剣エクスカリバーもオリハルコンクラスの耐久度だ。我の推測が正しければ、これにスキルを使えばこれを元にエクスカリバーの完成だ。」
「……あっはい。」
ドン引くほどの勢いで迫ってきた。近いよ!怖いよ。不敬罪になっちゃう!……ならねーか。
「おっと。すまん。自己紹介をしていなかったな。知っていると思うが、アバドン・ダルク・グングニルだ。よろしく。」
国王フランク!国王フランクすぎて、俺首落とされないかな。……ないか。
「アーレイです。宜しくお願いします。」
「よし。アーレイ君さっそくやってくれ。」
俺は、頷きオリハルコンにスキルを発動させた。
オリハルコンが光る。
「おぉ!……素晴らしい。」
できちゃったよ。いいのかな。聖剣がポンポン作っちゃって。ダメか。王様生唾飲んでるし。
「……素晴らし過ぎて、言葉が出ん。アーレイ君これは、秘密にした方が良さそうだ。君が未熟な内に公にすると各国から狙われるぞ。」
ゴクリ。今度は、俺のです。ふざけてる場合じゃなかった。最悪の状態です。
「アーレイ君将来は、有望だな。何になりたいのかね。騎士か?飛空軍か?それとも勇者か?どれらにしても、出世コースだ。許嫁には、私の娘でもどうだ?」
やばい。なんか勝手に事が進んでる。
「ははっ。まだ何にも決まっていません。」
思ったより乾いた笑いになった。
「まぁ。いいんだがな。」
あっぶねぇ。勘弁してよ。七つの大罪とかいうクソども殺してからならヒモ生活憧れるし。
「今度第6王姫と会ってみるか?」
「あははは。」
回避デキませーん。
「光栄じゃろう。我の娘だ。美女じゃ!美女!」
このじじい!王位継承と関係ない娘で俺を捕まえて置くつもりだな。
「……はい。」
王族の傘下に入れられちゃう。人生終わる気がする。
一生武器作るとか、奴隷宣言だな。でも逆らえないし。
「今風邪の療養中でな。しばらくしたら連絡する。」
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俺の目の前に前菜が運ばれてきた。
あぁなんていい夜なのかしら。
このアウェイ感をなくしたらだけどね!アホジャンヌだけは、必要に構ってくる。この雰囲気で喋っていいのか困るからスゴイ辞めて欲しい。
「父上何故家族の場に他人がいるのです?それも作法も何もなっていない。この場にいる資格があるのですか?」
「んーあるぞ。氷華の許嫁にしようと思う。」
「「「ブフっ!」」」
王子と王姫(ジャンヌ含め)口に頬張った前菜を吐き出す。これに比べたら俺のがマナーいいだろ。俺?前菜なんか一口だったよ。なんであんなチビチビ食べるんだろうね。だからゴクリッって生唾飲んどいた。しつこいって?うっせぇよ!それどころじゃないんだよ!メイドと執事も真顔が保てていないんだよ!でしょうね!相手は、俺だもん!
ごめん。冷静になります。
仕事が忙しかったので書けませんでした。
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