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005 金髪のショートボブ

感想をユーザーさん以外もウェルカムに設定したので、「面白い」「every気になる。」「クソ」「語彙力ない」など一言でも

いいので、ドシドシお願いします。


スキルの分析をしてたら時間が立ってしまった。

夕刻の鐘には、まだそうだし。さっき見つけた串肉屋に来ていた。


「嬢ちゃんそんなに見たってあげないよ。カテドラル生なら金持ってるでしょ!商売の邪魔だからあっち行ってくれ。」


「制服仕立ててもらって、買い食いしてたらなくなっちゃったの! 」


「いや! 逆ギレされても。自業自得だろそれ。」


ヨダレをダラダラと垂らすカテドラル学園生の金髪で左だけ編み込みをしている少女に串肉屋のおじさんが泣きべそかいていた。


「おじさん。串肉二本頂戴。」


「あいよ。60カパーね。」


学園からの支給が10シルバーで100カパーは、俺の持ってたお金だ。


「あぅ。」


女の子は、物欲しそうにこちらを見てくる。


「どうぞ。」


「え!? いいの? 」


満面の笑みで少女は、串肉を受け取る。


「昼間っからナンパとは、最近のガキは、マセてんな。」


おじさんが挑発してくるが


「ハグハグハグ。んまぁ。君親切だね。私ジャンヌ!君の名前は? 」


「……無視かよ! 」


「俺は、アーレイ。もうすぐカテドラル生だよ。よろしく。」


「お前も無視かよ! 」


「へぇ! アーレイ君もか。ん? どっかで名前聞いた事が……まいっか! 」


「とりあえずお前ら店の前でイチャイチャすんな!」


中華包丁みたいなのを両手に持っている。ちょっと強そうなんですけど。


「ヤバイ逃げろ!アーレイ走って! 」


ジャンヌは、俺の手を掴み駆け出した。


「待てクソガキ! 」


「おじさんの串肉美味しいけど、顔が怖いから売れないんだよぉ! 」


「褒めんのか罵るのかどっちかにしろ! 馬鹿野郎! っけ!また来いよ。」


「なんてぇ?」


「一生くんなバァロゥ!」


ツンデレか、イカツイのか、優しいのか面倒な人だ。


しばらく走ると夕刻の鐘が鳴った。


「やべ! 帰んなきゃ。じゃあな!ジャンヌ入学式で。」


「うん。じゃあねアーレイ。ご馳走様。」


あ、そういえば隊長にお土産でも買っていくか。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「遅いよアーレイ君! 今日泊まる所へ案内するよ。」


相変わらずオカン肌の副長。顔だけ見るとおっかないけどね。


「すみません。」


「うん。何もなかったからいいけど、いくら王都でもゴロキツキは、いるんだよ。なにかあったらじゃ済まないんだ。…… (30分後) うん。分かれば宜しい。じゃ出発しよっか。」


もう副長を怒らすのは、やめよう。


王都機関本部に寝ると思ったが、城みたいな所の横にある建物に連れてかれた。


「お疲れ様です。王都機関3番隊副長ゴードンです。アーレイ君の件で参りました。」


「あら。こんばんは、君がアーレイ君? よろしくね。私は、カテドラル学園寮母のキャサリンよ。ささっ。疲れただろう。今日は、ご飯と風呂入って寝なさい。」


「では、アーレイ君私は、ここで失礼するよ。」


「お忙しい中ありがとうございました。」


色んな意味でね。


「ご飯は、食堂にあるからね。お風呂は、そこの突き当たりで、アーレイ君の部屋は、209号室ね。300台の部屋は、女の子用だから入るんじゃないよ。」


「はい。分かりました。ありがとうございます。」


カテドラル学園は、戦闘、魔物、装備、一般知識など様々な事を学べる学園だ。王都で一流の学園だ。


他の国にも一流の学園があり各国から勇者パーティを結成するそうだ。いつ魔王が誕生してもいいよう世界各国が競い合い勇者を育てるのが狙いだ。


学園が一流=ご飯が美味い、めちゃくちゃ広いお風呂、個室の部屋だと思ったら大間違いだった。

貴族出身者は、別棟で贅沢な生活を送っているらしい。


やっと文明的な生活を送れると思ったのに……

カッチカチのパンとうっすぅい味のミネストローネ?みたいなの。だけど孤児院よりずっとマシだ。

雑草みたいな臭い草と芋しか出なかったし。


風呂は、焚き火で沸かしたお湯をかけて石鹸で体を洗う。孤児院は、水浴びしかしないから風呂は、文句ナシだね。最高!でもなんでツバキ姉あんないい匂いしたんだろう。


この寮で50人位入るらしい。4学年で、全校生徒約400人中、平民が約50人だから平民出で入るのは、かなり難しいことらしい。

部屋は、二段ベッドが一つに机が二つだ。孤児院は、雑魚寝なのだ。ツバキ姉の横で寝ようと皆必死だった。俺も(ガキ)その一人だったし。


「ツバキ姉……。」


二段ベッドに横になると今まで我慢していた涙が止まらなかった。


今思うと隊長達も気を使って盛り上げてくれていたのだろう。彼らも仲間を失った事があるのかもしれないし。

[サイドストーリー]


「アァァァァァアレェイ!この薄情者めぇ! 」


隊長の顔がやせ細っていた。半日でこんなになるものなのか?


「これお土産です。皆さんで食べてください。」


「「「「おぉぉぉぉお!」」」」


「出来る子は、違うな。誰かさんと違って」「流石!誰かさんも……無理か。」「誰かさんにも見習って欲しいものです。」


「どーした?みんな俺の顔を見て? ふふん! そんなにカッコいいか。そうかそうか。くらえ! 『隊長様え〜!?超かっこいい!!(裏声) フェロモンアタァアック!』。 」


隊長は、服を半開させながら、投げキッスをした。


「っち!」「うわっくっせ! なんか加齢臭すんなぁ。」「オエェ。」「キンモッ!」「……。」


只でさえやつれていた。隊長が灰に帰した。

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