004 「カテドラル王国」
神父に説明した後
色々神父が動いてくれた。
王都から新しい院長を呼び神父が定期的に見に行ってくれているそうだ。
俺は、王都機関と報告の為すぐに出発したので孤児院の状況が全く分からないが神父が居れば大丈夫だろう。
この世界は、島が浮いてて飛空艇って言う船を浮かした物で移動するらしい。不便過ぎるな。
俺は、王都機関の飛空艦っていう完全武装している艦で移動中だ。空賊がいるから飛空艇でも武装は、しているそうだけど。
どう浮いてるかは、島の鉱山から浮遊石のカケラが取れるのでそれらを集めるか、稀少な魔物の魔核を入れて浮かし、帆で風を受け進むらしい。
「アーレイ見えてきたぞアレが王都「カテドラル」だ。」
いくつもの島が鎖で繋がれていて真ん中に大きな山と城がある。
一つ一つが物凄く大きい島なのに城のある島を見ると小さく見える。
近づくと直ぐに警備の飛空艇がやってくる。
トランシーバーの様なもので連絡を取り合っていた。
「入港準備!かかれ!」
身元の確認を行なっていたらしい。
号令がかかると皆甲板に駆けていき慣れた手つきで、スムーズに入港した。
「ありがとうございました。空艇団の方々には、お世話になりっぱなしで、またよろしくお願いします。」
「フォッフォッフォッ! 王の直轄部隊が謙遜なさんな。いつでものせてやる。」
艦長が立派な白髭を触りながらニコニコしている。
それよりあの能天気なおっさんがちゃんとできんだな。俺も会釈しておこ。
「フォッフォッフォッ!坊主お前も行くところが無ければいつでも来なさい。メシは、食わせてやる。」
「はい。ありがとうございます!」
優しいな。この爺さん貫禄あるし。
「やめとけ。ジジイは、普段こんなんだけど怒るとガチで怖ぇ!」
ヒソヒソと隊長が耳元で喋る。
「フォッフォッフォッ!お前も昔の様にしごかれたいのか?」
「では、ここらで失礼致します。王へ報告しなければなりませんので。」
隊長は、真顔で気をつけの姿勢になり穴という穴から汗が吹き出ていた。全くこの人は、誰よりもガキというかなんというか。チラッと部下の方を見ると呆れていた。うん。見るまでもないよな。
「「「失礼致します。」」」
部下は、揃って敬礼をした。
なんでこうも違うんだろう。
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俺は、王には会えないので代わりに隊長が報告書を書いている。
「いやだぁぁ!アーレイ助けてくれ!」
「ダメですよ隊長!書くまで遊びには、行けません。」
スキンヘッドでマッチョの隊員が隊長の首をヘッドロックしている。良いのかよそれで。
「アーレイ君もう聴き取りは終わったから学園から支給されたお金で必要な物でも買っておいで。無駄遣いするなよ!それと夕刻の鐘には、帰ってくるんだぞ。」
おかんか!間違えた。面倒見良すぎて心地よさを感じてしまった。彼の名前は、ゴードン。名前もゴツいのにオカン肌だ。副長も務めて隊のまとめ役をこなしている。隊長には、出来ないから。
「ダメだ。アーレイ。俺を置いていくのか!」
「行ってきます。」
隊長が叫んでたけど無視だ無視。
二週間後に王都学園の入学式だそうで王都で必要な物を買い揃えた。買ったものは、見えない所で次元収納した。だが秘密基地から持ってきた。この真っ白などデカイ卵が収納出来ない。なのになんで持ってきたかって?ドラゴンの卵かもしれないじゃない?
王都には、ワイバーンに乗った部隊もあるそうだし、魔物を飼うのは、結構一般的らしいじゃん。学園にも専攻学科もあるくらいだし。
「まだお昼だからスキルを分析にでも行くか。」
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郊外にある森の中。
スキルの分析をした。
「天魔生成ex」
生成してみたが10分程度で消えてしまう。天使と悪魔一体ずつしか造れないようだった。だが威力は、恐ろしく強かった。どちらも自我が無いように造ったので、使い方を間違わなければ無害そうだ。
「次元収納ex」
白い卵以外なら今の所全部入る。
「装備生成ex」
想像出来るものなら何でも作れた。一日5回が限度らしい。
スキルは、体力とかは、関係ないらしいので毎日武器を蓄えておくことにした。あの時分析をしていれば何か悪魔にもっと出来てたかもしれないという後悔しかない。
誤字報告ありがとうございます。
ストーリーは、ほぼ変わっていませんが、設定や言い回しなどが変わったので是非見てみてください。
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作者のやる気になるので、お願いします。