1分程度で読める、掌編小説集です。「こちら」から、他の掌編小説を読みにいけます。
作品の評価? いいえ、承認欲求です。
自分の作品は正しい評価をされていないだけ。
本当は多くの人が感動出来る素晴らしい作品なんだ。
……果たしてこの言葉は正しいのだろうか。
実際のところ、この言葉だけでは判断が出来ない。
本当に何かの手違いで評価されていないだけかもしれないし、自己評価を間違えて思い上がっているだけかもしれない。
だが、結果は同じだ。
能力だけでは、評価すらされない。
作品に意見をもらえなければ、思い上がりにすら気付けない。
酷評されている作品が羨ましい。
だってそれらは、悪いと伝わって反応を返してもらっているのだ。
評価すらされていない傑作より、話題になる分よほど価値がある。
私がきちんと伝わるためには、何をすればいいですか……?