勇者教習所入学
勇者教習所に着いたコウ。
「いらっしゃいませ〰️ 勇者教習所へようこそ! こちらへの記入をお願いしま〰️す!」
受付嬢から1枚の紙を渡される。
「なになに…」
紙には。
氏名。
年齢。
生年月日。
希望のコースにチェック。
勇者。
戦士。
武道家。
魔法使い。
僧侶。
盗賊。
情報。
備考記入欄。
神から受けた加護。
と、書く項目があった。
「うっ…… 氏名、年齢、生年月日と希望コースはいいとして…… 神から受けた加護は書かなきゃダメですかね?」
コウは受付嬢に聞く。
「はい! 場合によってはコース変更を余儀なくされる場合もありますので! 因みに記入が終わったら次の窓口で証明写真を撮りますね! なお、こちらの勇者教習所からの就職率は100%を誇っているので安心して授業を受けて下さい!」
「……はい……」
コウは泣きながら、神からの加護に『輪ゴム』と書く。
そして、書いた紙を受付嬢に渡す。
「コウさんですね! 受け付けました! えっと…勇者コース希望…… 神からの加護…… えっ? わ、輪ゴム…… ですか?」
受付嬢はコウを見る。
「……はい……」
「う、承りました…… では、次の窓口で証明写真を撮りますので、そちらへ向かって下さい……」
泣いているコウを次の窓口へ案内する。
「君!! そんな眼を赤くして! これが、この勇者教習所を卒業するまでの証明写真になるんだよ? いいのかい?」
「……はい……」
「あっそ! じゃぁ、撮るからね!」
コウは証明写真を撮り受けとる。
「はい! 次の窓口で入学金を支払ってね!」
「……はい……」
コウは次の窓口へ行く。
「勇者コースの方ですね? 入学金は30万になります! 一括で支払いますか? それともローンになさいますか?」
「……一括で……」
コウは30万を支払う。
「ありがとうございました! こちらが勇者コースの教材と教習確認手帳になりますので受け取って下さい! 教習が1つ終わると判子を1つ押しますね! あっ!因みにコース変更をなさる場合は教材の買い直しになるので、その時は各コース5000かかりますのでご注意下さいね! 後、途中で諦めて退学する場合は入学金の払い戻しはありませんのでそちらの方も注意して下さい!」
「……はい……」
「とりあえず、今日は勇者コースの座学が1時間ありますのでそちらを受けて行って下さいね! 敷地内訓練の予約はどうしますか? 明日予定に入れますか?」
「お願いします…」
「承りました! 勇者コースの座学は第3教室ですので、そちらへ向かって下さい!」
コウは第3教室へ向かう。