0話君との出会い。
恋愛もの第3弾です!
今回は長編のものになります!
この0話を読んで続きが気になりましたら!
ぜひぜひこれからもよんでください!笑
月明かりの下君を見つめる。
変わらない日常。僕はそれに退屈していた。僕の名前は滝口れんと。
恋愛経験なし。どこにでもいるごく普通の大学生。僕の日常は朝起きて大学に行きバイトをして終わる。こんなにも人生はつまらないものかと僕は心から絶望している。そんな僕にも楽しみはある。毎日月を見ることだ。月はいい。毎日毎日違う表情を見せてくれる。いつもは家のベランダから見ているけど今日は久しぶりにとっておきの場所に行こうと思う。僕しかしらない場所だ。
その場所は僕が住んでいる町の端にある千尋山。そこの頂上から見る月は最高だ。片道10分もする山道を歩く。いつもこの道のりは退屈だ。だけどこの道をのりこえれば最高の眺めがまっている。もう少しで頂上につく。山頂に人影が見える。雲で月の明かりがなくなりしっかりと認識できなかった。山頂についた。
強い風が吹く。それと同時に月を隠していた雲がなくなり明るくなる。
漆黒の長い髪の毛、それとは逆に純白の白い肌、そして宝石のように輝いた目。
僕はこの日初めて月以外をキレイだと思った。
そして初めて恋に落ちた。
君がふりかえり目があった。
「こんばんわ」
いきなり話しかけられたせいで驚いて思っていたことを口にだしてしまった。
「とても綺麗ですね」
「え?」
僕は慌ててつけたした。
「月が!」
君は笑って答えた。
「そうですね」
今までにない感情が僕の底から溢れだしてくる。
くるしい。
「大丈夫ですか?」
心配そうにのぞく。
「大丈夫です!」
どーしよう。とりあえず名前を聞こうかなー。でも断られたらどーしよう。でもここでさがるわけにはいかない。
「あの!お名前をうかがってもよろしいでしょうか。」
君がまた笑って答える。
「よろしいですよ。」
本当に綺麗だ。
「私の名前は藍井月妃といいます。あなたわ?」
「僕の名前は滝口れんとっていいます!よろしくお願いします!」
「よろしくお願いします。」
名前に月がはいっているんだな。出来れば連絡先とかしりたいな。
「れんとさんはここによく来られるんですか?」
「はい、まぁときどき。てっきりこの場所は僕しか知らないものだと思っていましたよ。藍井さんはよくここに?」
「いいえ。私が前ここにきたのは五年前のことです。父に連れてきてもらって。また行きたいなって思ってきたんですよ。」
「そうなんですね。月好きなんですか?」
「普通ですかね。」
「え、じゃあなんでこんなところにきてまで月を?」
君は少し悲しそうな顔をして答えた。
「月って私に似てるから。」
どーゆう事だろ。
「れんとさんは月がお好きなんですか?」
「はい!大好きです!」
「そうなんですね。じゃあ邪魔をしてもいけないですし私はこの辺で。」
もう帰っちゃうのか。どーしよう。
「あ、あの」
「はい?」
もお一歩踏み出すんだ僕!
「連絡先聞いてもいいですか?」
「え?」
君は不思議そうな顔をする。
「あ、いや、別にやましいことを考えてるとかでわなくて!もう少し話したいなって思ったんで!嫌でしたらスルーしてもらって構わないので!」
あー終わったな。僕の恋もあっけないものだぜ。
「いいですよ。」
え、
「えーーーー本当ですか?」
「はい。」
よっしゃァァぁぁぁぁぁあ
「ありがとうございます!」
「いえ、こちらこそ。じゃあまた今度。」
「はい!また!」
やったー連絡先まで交換しちゃったよー!今日はいい日だな!
この時の僕はまだ知らなかった。彼女の心にある月を。
このままどーなっていくんでしょうか笑
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