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黒い雨  作者: H∀L
2/2

一葉と家族 2


「ただいま~」



僕は大きな声で言った。


「カズちゃんお帰り~」


そう言って飛んできたのは、妹の双葉(ふたば)


「カズ兄おかえり」


そしてゆっくりと歩いて寄ってきたのは、双葉と双子の光葉(みつば)

うちの可愛いお姫様達だ。


「カズちゃん、ご飯出来てるよ~双葉がよそったげる~」


「うん、ありがとな」


双葉は僕の腕にしがみついて、歩きづらいがいつもの事なので慣れたものだ。光葉は僕の少し後ろをゆっくりと付いて来る、意外に控えめな方だけどおとなしいとゆう訳ではない。




リビングに入ると、母さんがもう座ってご飯を食べていた。


「あら…おかえり」


ご飯を口にしながら母さんが言った。それに気付いて奥の方でお茶をすすっていた婆ちゃんが、顔をあげた。


「あらあら、かずちゃん帰ったの、おかえりなさいな」


そう言いながら出迎えてくれる。


「はい!カズちゃんご飯!」


そう言って、双葉が茶碗を渡してくれた。光葉はもう既に座ってご飯を食べ始めていた。


「双葉ありがと、双葉も食べな」


双葉は頷いて、光葉の隣の席に着いて、ご飯を食べ始める。




うちには親父がいない。


双子が生まれた頃に、交通事故で亡くなった。


爺ちゃんは僕が産まれるかなり前に亡くなっている、この家で男は僕だけ。

だからか家族に対して責任感みたいな物を、小さな頃から感じている。母さんは呑気な人だし、婆ちゃんも結構マイペースだし、しっかりしてるのは、双子の光葉くらいなものだ。

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