日記(ルーシー1)
流石に、文字では普通です。
SIDE ルーシー
【ライト・キッシュ レポート No.4】
魔法の応用性について15。
・痛覚無効
主に医療用に使われる魔法。
睡眠との併用が主に上げられる。
応用範囲は広く、戦闘から拷問にまで色々と使われる。
戦闘においては、死兵を作る切り札として使われる。
戦闘後は90%以上の確率で死亡が見られている。
拷問においては、視覚的な用途で利用される。
痛みさえ無ければ、死を免れる事が多い事から、拷問兼解剖学の見地でも利用された事がある。
痛ましい事件として、ベビーシッターによる事件がある。
うるさいからと、痛覚無効等の感覚を無効化する魔法を重ねがけしたという。
これらの事例を鑑みて、ライトの利用方法は常識を逸している。
1.自らに自らで痛覚無効をかける。
医療系の魔法だけあって、他者にかけるのが殆どで自らにかけるのに最適化されていない。
2.幻覚魔法の打破に使う。
現実的とは言いがたい。
幻覚魔法と判っているのなら、魔法除去が効果的。
但し、魔力量勝負になるので、自らの感覚を変化させたほうが確実性は高いと考えられる。
・常温保持
生活魔法の一種。
主に季節の魔道具を作るときに付与として利用される。
衣服等に付与されたものは、高級品として売買されている。
最近、金持ち連中の子供達が、暑さ寒さに弱くなっている原因とも言われている。
本来は、周囲の温度を適温にするというもの。
極寒から灼熱までなら対応可能といわれているが、付与する者の実力で変化する。
炎熱に対応しているかどうかは実験されていないので不明。
今回は、幻覚で感覚を変化させたことから対応可能だったと推測。
・想像力強化
精神魔法の一種。
思い込みを現実だと錯覚するほどの幻想を見せる魔法。
効果は、掛けられた相手によって様々で、内に篭り魔法が解けるまで一切動かずにいたり、大声で自らは神だと喧伝したり、手当たり次第に異性に声を掛けたりと、様々な反応が出ている。
願望に思っている事を強制的に顕在化するのが主な特徴で、この魔法の存在が一般的でなかったときには様々な人が破滅させられたという黒い伝説が残っている。
自らにかけて、意図したイメージを強化し、同じイメージの産物である幻覚を打破したものと推測。
試しに自分でもやってみたが、自らが出した幻想魔獣だったせいか、右手と左手でじゃんけんをしているような変な感覚で意味がなかった。
今日もライトは、研究対象として良い観察対象だ。
魔物の研究も出来るし、ここはいい環境だ。
明日の魔女との対峙も期待して今日はレポートを綴じる。
彼女の目的は、総合的な研究なのです。
フィールドワークの一種で冒険者しています。
現在、ライトの変な理論&行動とレーベンの格言が興味の対象です。




