聖夜の更新2012 彼と彼女のクリスマス
「はーい、というわけれ、クリスマスはこれにておしまいれす!」
「クリスマスは今日で、終わったのは連続更新だ。飲み過ぎだろ、ほとんど一人で一本空けるなんて」
「もうね、クリスマスなのになんれこんな遅くまれ起きてなきゃいけないんらっていう。あるぇ、ない」
「だから全部飲んだだろうが。悪酔いとか面倒だから勘弁してよ。水飲む?」
「あい、くらさい。ううわわああクリスマスツリーが水持ってきたあああ!」
「ダメだこいつ。未だにこんなん着てる僕も僕だけど。……そろそろ脱ごう。ほら、ベッド行くぞ」
「え、一緒に寝てくれるんれすか?」
「勘違いするな。寝ゲロで窒息死とか危ないからだ。君もいつまでもそんな寒そうな格好してないでパジャマに着替えなさい」
「うぇーい」
「おっさんか。しかもなんでまた地肌にヒートテック」
「みだら嗜好という普遍的なテーマを持って生みらされたストリップファッション……」
「さっきと微妙に違うぞ。って、抱きつくな!」
「歩けましぇん。おぶさりてぇ……」
「う、ヒートテックの感触が妙に気持ちよくて気持ち悪い。こんなのと寝なきゃいけないとは」
「あ、わすれものぉ」
「アダルトグッズ取ろうとすな! なんでそんなのばっかり覚えてるんだよ! まったく」
「わぁ、押し倒されましたぁ。初めてなのれおてやわらかに」
「早く寝ろもう。いい加減僕も眠いよ。誰だよ連続更新とか企画したやつ」
「――さん」
「ん、何? 呼んだ? 言っとくけど精力剤なら飲まないからな」
「メリークリスマス……」
「……はぁ。君のおかげで今までで一番賑やかなクリスマスだったよ。良くも悪くもだけど」
「ぶぇっくしょん!」
「そのクシャミやめろって……だいたいヒートテック信頼し過ぎなんだよ。布一枚で風邪ひかないわけないだろ」
「ん……あったか……」
「こんなことするの今日だけだからな。絶対ゲロ吐いたりするなよ」
「…………」
「それじゃ、メリークリスマス――」




