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●どうしよう



 嫌だ。怖い。

 リアはどうしても、止めない。

 もしあの駄犬が傷をつけたら殴りかかろうと思っていたのに、殴ったらリアが死んでしまう。

 どうしよう、どうしよう…。


 なんて考えてる間に、リアはブレザーの制服のネクタイを外し上着を脱ぎ捨てた。

 色気のあるその恰好に少しドキッとした。


 駄犬が構える。

 独特の自分らしさを追求した構え。

 陸上のスタートに似ている。

 対するリアは自然体だ。


 春さんの声が響く。開始の合図だ。

 どうか、無事で。

 己の無力をこんなに呪った事は無いだろう…




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