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○敵意
携帯に増えた、「西野鷹」の文字。
男として憧れるその颯爽とした立ち振る舞い。
そして、有名な不良としての顔…。
「今日は集会だ。
学校に行けない。いや遅れていく。
昨日夢は見た?」
飾り気のないメールが届いて、予想どうりでクスッと僕は笑った。
そう、夢。
父様と母様に会おうとして、戸を開いた途端に二人の首が飛んだ。
真っ赤な世界、私を見つめる二人の目、そして、そして。
反逆者、ドゥ=ラッセ。
よく考えれば、名前は言葉遊びのようだ。
ラッセ。セッラ。セツラ。刹那。
単純な罠であって、そして単純な裏切りだった。
僕は風間を避けるようになった。
僕は一人になった。
それは、僕の初めての風間への敵意だった。




