贄姫のはずが白鴉さまの花嫁になりました。三つの約束で帝都の困りごと全部直します
首筋に白い羽が出たら、それは神の花嫁の徴。贄姫・綾女は白鴉の神・凪雪と契り、「嘘をつかぬ/名を奪わぬ/春を急がぬ」の三誓を交わす。だが帝都は、速い雨を呼ぶ偽の暦と、他人の名で責任を逃がす二重行政に蝕まれていた。綾女は“穢れ瓶”で感情の拍を束ね、読み上げと合唱で条文を“声の押印”に変え、香りで記憶を縫う。雨乞い三段、真名返還、返納の祭——小さな手順を積み重ね、やがて国の味を変えていく。溺愛は甘く、改革は骨太。三行で温まる、和風あやかし政争譚。
第1章「契りの三誓—白鴉は夜を運ぶ」
1「贄の印、白い羽根」
2025/09/29 16:36
2「三つの誓い」
2025/09/29 16:42
3「常世の門」
2025/09/29 16:57
4「穢れ瓶」
2025/09/29 17:04
5「花嫁の条件」
2025/09/29 17:10
6「夜明けの返礼」
2025/09/29 17:21
第2章「帝都の雨乞い―暦を取り戻せ」
7「断水令」
2025/09/29 17:28
8「祓の拍」
2025/09/29 17:41
9「招の羽衣」
2025/09/30 09:28
10「配の地図」
2025/09/30 09:34
11「破られた誓い?」
2025/09/30 09:39
12「雨の配分」
2025/09/30 09:54
第3章「禁区の童謡―名前を隠す者」
13「まがいの名」
2025/09/30 10:12