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異世界の聖女は何をする?  作者: 笛伊豆
第二十七章 聖女、伝統芸能に親しむ

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324.それ、アニメの話よね?

「今のはライダーの説明よね。

 戦隊は?」

「こっちは色々な説があるんですが、そもそも正義の味方って昔は一人だったんですよ。

 ○光仮面とか。

 その方が人気を集めやすいし話も単純で製作も容易、視聴者も理解しやすい。

 大昔のヒーローってみんなそうですよ。

 アメコミでも○ーパーマンや○パイダーマンって孤独でしょう」

 いや、それは知らないけど。

「確かに主人公がひとりの方が判りやすいことは確かね」

「そうなんですが、そのうちに視聴者もだんだん単純な話では満足出来なくなってきたらしくて。

 アニメでもそうですけれど、観ている方も好みがありますからね。

 色々な特性を持つヒーローがいた方がいい。

 ということで正義の味方もグループで戦うことになったんですよ。

 もっともこっちもパターンでしたが」

 またパターンか。

「それ、アニメの話よね?」

「はい。

 集団ヒーローを採用したのはアニメも特撮も同じですが、特撮は人間が演技しているドラマだからヒーローたちにあんまり違いを出せなくて。

 なので戦隊では強化服の色で区別することにしました」

 レスリーは言いながらリモコンを操作してテレビに古い番組を映した。

 画面では色違いのヒーローが出ていた。

「レッドがメイン主人公です。

 熱血漢という設定ですね。

 ブルーがニヒルだとかピンクは女の子だとか、こっちも色々と仕来(しきた)りがあります」

 仕来(しきた)り(笑)。

 そうなのか。

 奥深い。

 たかが子供向けの仮装ドラマだと思っていたけど、実際には色々あるらしい。

「アニメの方は絵ですからデフォルメ自由なので、色じゃなくて体型や性格、性別とかで区別しています。

 最初は熱いイケメン、ニヒルなイケメン、それにデブと子供(ガキ)と女の五人組でした」

 レスリーが身も蓋もない言い方をした。

 テレビにはお揃いの白い羽根がついた服を着た五人組が映った。

 確かにイケメンや美少女だけじゃなくて巨漢や子供もいる。

「これは?」

「○ッチャマンという、まあこのたぐいの話の走りですね。

 あ、この頃にはもう肉体で戦うんじゃなくて戦闘機とか巨大ロボットを使うようになってました。

 アニメなら何でも出来るので」

 情報量が多すぎて頭はパンクしそうだ。

 でも面白いから続けて貰うことにする。

「とまあ、一時期はこういうたぐいの話が量産されていたわけです。

 特撮の方ではライダーや戦隊に出るというのが若い俳優としての出世道というか、知名度を上げる手段でした。

 それは今でも変わってないですが、21世紀になった頃には子供向けのドラマじゃなくなって」

「え?

 特撮って子供向けでしょ?」

 驚いて聞いたらレスリーは肩を竦めた。

「その頃から特撮ヒーロー物を観る子供につきあって若いお母さんたちも一緒に観るようになったらしいんです。

 そうするとライダーや戦隊の番組に出てくるイケメンのヒーローに人気が出て」

「ああ、むしろ女性受けを狙うようになったと」

「らしいです。

 お母さんたちが観てくれれば視聴率が上がりますし、俳優も売れますから。

 そんなわけで特撮には売り出し中の若いイケメン俳優が出るようになって」

 なるほど。

 レイナにはイケメンヒーローとかよく判らないけど、時々ちらっと観る普通のドラマの主役はみんなのっぺりとした美男子だった気がする。

 肌が綺麗で唇が朱かったりして。

 ああいうのはレイナとしては好みではないのだが。

 やっぱり男はシンみたいな方が。

 まあいいけど。

「ええと、それで何の話だったんだっけ」

「伝統芸能の話です」

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