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異世界の聖女は何をする?  作者: 笛伊豆
第二十七章 聖女、伝統芸能に親しむ

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322.意味不明ですよね

 古い映画だったけど、確かにぶっとんでいた。

 そして面白かった。

 原子力潜水艦の誘拐って何よ(笑)。

 敵が大富豪というのも凄いけど、その目的が核戦争を起こして世界を破滅させるって。

 見終わってから聞いてみた。

「この敵の目的って何なの?」

「だから世界の破滅で」

「それが目的?

 手段じゃなくて」

 破滅願望でもあるんだろうか。

 まあ面白かったからいいけど。

「最初のシーンが凄いわよね。

 映像美っていうか」

「はい。

 スキー履いて崖からジャンプしてパラシュートで降りるって斬新です」

 最初に見た時は自殺かと思ったけど、パラシュート背負ってスキーしていたのよね。

 敵もスキーで追いかけてきて撃ってくる。

「スキーのスティックが銃になっているとか変」

「意味不明ですよね」

「でも車がいきなり潜水艇になったのは驚いた。

 しかもミサイル撃ったりして。

 それでそのまま砂浜から上陸するとか」

「ですよね。

 このシリーズ、小道具(ギミック)が売りでもあるんです。

 色々変な装備とか道具が出てきますよ」

 それは面白そうだ。

 レスリーが薦める映画を観てみることにする。

 ちなみに途中でレスリーがどこかに連絡してポップコーンと炭酸を取り寄せていた。

「映画だったらこれですよね」

 別に文句はない。

「さて」

 何というか、娯楽映画そのものという印象だった。

 例のアメコミとやらほど荒唐無稽ではないけど(別に人が飛んだり手から光線を発射したりはしない)、何かやたらとナンパな主人公が美女を口説いたりピンチを救ったりする。

 かと思うと実は女は敵側で罠に掛けられたりして。

 毎回絶体絶命に追い込まれてから偶然みたいな状況で助かるって。

「この主人公ってスパイなのよね」

「そうですね」

「こんなに目立っていいの?

 むしろ破壊工作員なんじゃ」

「まあ、スパイというよりは非合法員(イリーガル)というか、正攻法ではどうにもならない時に最終手段として送り込まれて敵を潰す役目ですね。

 全部自分でやってしまってあまり人を頼らないというか」

 それはそれでスーパーヒーローとしては正しいのかもしれないけど。

 でも別に正義の味方というわけではないのよね。

 結果的に世界を救ったりしているけど、最初からそうしようと思ってやっているわけではなさそう。

「それに何か女といちゃいちゃしすぎてない?」

 するとレスリーは大きく頷いた。

「こういうヒーローって女を利用して戦うというか楯にするかなんですよ。

 スター・トレックというシリーズの主人公も毎回女を口説いて目的を達成していますし」

 何と。

「そういう話なの?」

「そういうのが視聴者にウケるんじゃないですか。

 ああ、このシリーズって主人公はジェームズ・ボンドという情報部員なんですけれど、映画ごとに相手役の女優が変わるんです。

 ボンドガールと呼ばれていて、昔はボンドガールになるのが女優としての成功への道だったそうで」

 へー。

 つまりはそういうビジネスモデルなのか。

 確かに映画のヒロインなんだから人気は出るかもしれない。

 納得して次の映画を観たら主役の俳優が変わっていた。

「これは?」

「長く続いているシリーズなもので、当然ですが俳優も歳をとります。

 そのうちに年齢的に派手なアクションが出来なくなったり若いイケメンじゃなくなったりするので、時々交代するんですよ。

 監督のキャスティングで決まる場合もあります」

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― 新着の感想 ―
このシリーズ、小道具ギミックが売りでもあるんです> ボンドカーですね!コレも時代によって変わっていくんですよね(笑)自分が初めて見たボンドカーはアストンマーチンV8でしたが、時代が遡ると日朝の特撮ヒ…
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