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78.落ちる鉄骨

 ある夕暮れの帰り道。ビルの工事音をぼんやりと聞きつつ歩いていた。

 人通りの少ない道だと思っていたら。対向して少女が歩いてきた。退屈そうにスマホを見るその少女は、キラピュアーズの変身アイテムを腰から下げていた。

 非番に顔を合わせるのも気まずく。スマホから目を離さないことに感謝してさっさとすれ違った。


 そのときであった。彼女の頭上に鉄骨が降ってきたのは。

「え……?」

 呆然と目を見開く少女。変身が間に合わないのは明白であった。

 反射的に体が動いた。躍り出た身を少女に守るように被せた。


 ガラッガッシャンッッ!!ゴッ!!


 金属の塊が折り重なって落ちる音。肩と背に響く、鈍い痛み。

「いってえなあもう……おい、大丈夫か?」

 倒れ込みそうになった鉄骨を腕で支えつつへたり込んだ少女を見やる。見たところ外傷はないが。

「えと、あ、うん……怪我は、してない……」

 パニックになっている上に腰が抜けてしまったらしく、まともに動けないようであった。

「そうか、なら良かった」

 支えていた鉄骨を後ろへ放り投げ、肩を回して調子を確認する。やや痛みは残るが、動きに支障はない。たぶん大丈夫だろう。

「立てるか?」

 無意識に手を差し伸べようとして、慌てて引っ込めた。ここで触れたらきっと問題になる。そう感じたのだ。

「大丈夫……その、ありがと」

 よろよろと立ち上がり、目をそらしつつ言う少女。

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