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アラザン小話6.失敗

 タイラ二アズといえば、戦隊レンジャーズと戦っている組織。主戦力は対人専用の怪人。最近は大型怪獣を導入したと聞いたが、何か問題があったのだろうか。

「失礼。少々お話よろしいですか?」

「うぉわっ!?って、きみ、帝国の……?こんなときに何の用?」

 錯乱気味の目だが、会話は可能そうだ。

「タイラ二アズの技術部幹部、エンジ様とお見受けしました。して、あれは一体どういうことですか」

 対怪獣用機装兵。戦隊たちが乗り込み、怪獣を打ち倒す正義のロボットであるそれが、残骸となって転がっている。

 この時点で、勝者は確定している。なら、速やかに怪獣を撤退させ、状態復元を行うのが、この街での協定である。

 しかし、それが実行されていない。これは明らかな異常事態と言えるだろう。

「……時間と経費が足らなかった。だから、プロトタイプ……セキュリティチェックが終わっていない試作品を実戦に送り込んだ。その結果がこれだよ」

 つんざくような爆発音。崩壊音。絶叫。わずかに聞こえる、肉が潰れる音。

「このままじゃ、復元式が作動しない……時間経過で肉体の損傷が激しくなれば、蘇生式も、もう……」

 最悪の事態である。

 少し外出するだけのつもりが、まさかこんなことになるとは。

「要するに、あれは失敗作。破棄処分されるべきものですね?」

「ああ、そうさ。うちの組織も、殺処分しようと躍起になってる。でも、無理だ、あそこまで成長してしまえば、もう手がつけられない……掃海隊にも要請は出したけど、長門は今手が離せないって……」

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