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45.悪い男を養ってる感
「なあチョコ姉、布団足りる?無いなら俺、こたつで寝るけど」
「ちょっと薄いけど、毛布なら見つけたよ」
「うわああああああ!お兄どうしよう!?クローゼットからゴキブリ出ちゃったああ助けてええええ!」
「あーもう分かったから!んな叫ぶな!」
うるさいことこの上ない。これが我が家のデフォルトである。
「で、あんた、良い子は見つけたわけ?まあ、あんたのことだし、あんまりモテないでしょうけど」
「逆に何でショコラ姉は結婚できたんだよ。ゴリラのくせに」
「あ゛?何か言ったかしら?」
「ごめんなさいごめんなさい首絞めやめて痛い」
久しぶりに家族そろっての食事だというのに、この調子である。
ショコラ姉は、来月結婚式。で、大晦日と元旦は嫁ぎ先で過ごすから、こっちに早めに来て早めに帰る段取りらしい。
「ガナッシュはお世話焼くの上手だから、くれぐれも悪い女に騙されないようにね?」
どうしよう、既に悪い男を一人養っている感がある。




