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43.作り置き
そして家に帰り着き、コートを脱ぎつつ。
「そういえば、お前、いつ国に帰るんだ?俺、二十六とかには帰るつもりなんだけど」
ぴた、とアラザンは硬直した。
「え、早くないですか?年末年始連休の初日じゃないですか」
「大掃除前に帰らねーと、俺の部屋がゴミ溜めにされるからな」
俺も俺で掃除能力はひどいもんだが。家族の中ではマシな方なのである。
「お前がもう何日か残るんなら、作り置きしとくけど」
「あ、いえ、大丈夫です。自力でなんとかします」
「三食カップ麺すんなよ?」
「し、しませんよ……たぶん。味噌汁くらい作れますし」
出汁を入れ忘れている上にアクを取り忘れている、あのクソまずい汁を味噌汁と呼ぶのかこの野郎。
「分かった。カレー作っておくから、三日三食カレーで我慢しろ」
「いくらカレーといっても、それは横暴じゃないですか……?」




