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25.誠心誠意土下座

 ある程度お互い冷静になってきたところで、何があったのかを聞くことになった。……マナチャージを飲み、変身魔法で服を生成したため、サービスシーンが終わってしまってちょっと悲しく思ったのは秘密である。

 曰く、本国から送られてきた新兵器だったのだそう。

 黒い箱に『ひとりのときに開けてね♪』と書かれており。好奇心が強い上にクソ律儀なこの坊っちゃんは言われるがまま開けてしまったらしい。そして、中のスライムにいきなり襲われ、なす術なく敗北したと。

「いや、その……最悪、全部凍らせれば何とかなると思っていたので……このスライムがマナ吸収可能だったのがいけなかったといいますか……」

 吸収型なら、過剰量与えてマナオーバーで始末してやろうと思ったらしい。が、予想以上に上限量が高く、逆にマナを枯渇させられたと。

「体に力が入らなくなって、だんだん、ぼーっとしてきて。いつの間にかあんなことになってました……」

 恥ずかしさがぶり返してきたらしく、頭を抱えていた。色々あったんだな……。

「女の子と戦っている、と報告した後に開発部が嬉々として送りつけてきた時点で、用心しておくべきでした……」

 なまじ腕が立つ魔法使いな分、マナ量でのゴリ押しが効かない相手にはめっぽう弱いらしい。

「最初に来たのがガナッシュで助かりました。他の誰かだったら、恥ずかしさで切腹しかねませんでしたから」

 それもそうか。ボスだと気まずいことこの上ないし、女子に見られたら男としてのプライドがズタズタになる。

 いや、俺も俺で問題があるというか。あんな表情見ちゃったら、性癖にものすごく影響が出るというか。

「……ガナッシュだったら、何度も醜態は見られているので……まあ、いいかなって思いました」

 そりゃ何度も見てるけども。ちょっと方向性が違うというか。

 コイツ、セクシーじゃないって自称していたが。絶対嘘だ。すごくエッチだったもん。

「なんか、色々とごめん……」

「え?今、謝るところありました?」

 誠心誠意土下座した。良心の呵責のためである。

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