20.チビのくせにモテやがって
色々と話し合い、一段落したところで。
「そうだ、夏用の制服が届いていたぞ」
こちらの世界の夏は厳しい。俺のはまだ通気性があるが、ザラメはかなり苦労しているようであった。
「嬉しいわぁ。蒸れるの辛かったもん」
黒いシャツを一枚。しかし、それも第二ボタンまで開けており。もとの胸の大きさも相まって谷間が見え隠れしていた。
ザラメも一部の層に熱狂的な人気がある。性癖を歪まされた男児も少なからずいるだろう。可哀想に。キャラメリゼも、謎の人気があるのが不思議だが……俺はどうなのかって?聞くなよチクショウ。
そうして、一人ずつトイレで着替えて、お披露目。
ザラメは、半袖になった。全体的に通気性が良くなったらしく、嬉しそうだ。
キャラメリゼは、よく分からん。てるてる坊主の中の服が変わったらしい。めくろうとは思わない。殴られるから。
俺は、正直ほぼ変わらない。そうだよな、もとのデザインから考えて。
「なあ、上着脱いでいい?暑いんだけど」
「やめてください。ガナッシュの半裸なんて見苦しいことこの上ないです」
「筋肉はモテると思っとるんじゃよこの馬鹿は」
「ひどくない!?二人してひどくない!?」
いつにも増して辛辣な二人。俺だって傷つくって知らないのかコイツら。
「チビのくせにモテやがって!何でだよチクショウ!」
「表に出なさいガナッシュ。喧嘩です」
「もしかしてチビの枠にワシ入っとる?もしそうならワシも容赦できんのじゃが」
と、三人でギャーギャー言い合っていると。
「うちの子どもが小学生だった頃を思い出すな」
「奇遇やなぁ。ウチも弟たちのこと思い出してたわぁ」
ボスとザラメは、なんとも言えない表情でその様子を見ていた。




