表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/224

17.デスゲームに巻き込まれたらしい

 今日は俺が非番で、アラザンが出勤。戦闘任務だと言っていたので、帰りに卵を買ってくるよう言っておいた。卵はようやく間違わず買えるようになったのだ。


 しかし、帰りが遅い。戦闘は二時間前に終わっているはずなのだが。残業しているのか?いや、今夜はアイツのリクエストでのハンバーグだ。定時であがらないわけがない。

 まさか、余計な買い物でもしてるんじゃ。

 と、そこにスマホの着信音が鳴った。ちょうどアラザンであった。

「おい、七時には帰って来いってあれほど……」

『すみません。デスゲームに巻き込まれました』

 ちょっと間をおいた。

「なんて?」

『デスゲームの参加者として拐われました』

 コイツとうとう頭おかしくなったのかと思ったが。あながち嘘ではないかもしれない。

 異界とつながりやすい土地なのだ。享楽目的で人間を玩具に遊びに来る奴もいる。それも、驚異的な状態復元性ゆえであるが……。悪の組織だって、二つや三つではない。

『帰りにスタンガンで襲われまして。あ、卵は無事です。守りましたから』

 余裕綽々じゃねーか。

「お前雷耐性持ってたよな?スタンガン()()()にやられるほどヤワじゃねーよな?」

 卵の心配をするような余裕がある。というかそのまま相手を冷凍して帰ってくることもできたはず。

 なのに、そうしなかった。ということはつまり。

「お前、絶対エンジョイしてるだろ」

『あはははは、まさかまさか』

 めちゃくちゃ白々しい。声だけで顔が目に浮かぶ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ