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14.もはやデートでは

「では帰りますよ、ダーリン」

 にま、と悪戯っぽく笑うアラザン。

 完璧な容姿とロマンチックな夕焼け空も相まって、一瞬何かが揺れかけた。

「おまっ……!絶対面白がってやってるだろ!?」

「ええ、もちろん。ドギマギしている貴方は見ていて滑稽ですよ」

 ケラケラと笑ってやがる。ほんとに性格悪いわコイツ。

「ま、私、声も高い方ですし。多少喋ってもバレないんですよ」

 良いことを思いついた、とでも言うように。


「もうしばらくは、デート偽装も悪くないかもしれません」

 カップル限定品も手に入る、ということで完全に味をしめやがったこの野郎。

「……それとも、嫌だったりします?」

 俺に全部食わせた後でそれを言うのかよ。

 ダメ男のくせに、悪知恵だけ回りやがって。

「ああもういいっての!勝手にしろバーカ!」

 翌日、このデートが雑誌でスキャンダルにされたのは、もはや言う必要もない話だ。

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