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第十三話 【突然サバイバルが始まった件について-7】

「にゅ」

「あ、ありがとねイモモ……」


 突然のスーパージャンプによる命の危機を、イモモの糸により何とか無傷で生還する事に成功する。


 ハァ、死んだと思った。


「がぅ!」

「何で得意げな顔してるの?」

「がぅあぅ!」

「え、自分もやりたい? もぅとららったら!」

「がぅ?」


 何故か事の発端であるとららはニコニコで嬉しそう。

 何なら羨ましそうな顔をしている。

 この子の背中ヤバ過ぎて乗れないんだけど。


「にゅっ!」

「……あー、成る程ね」

「がぅ?」


 イモモがとららの胸部に糸を一巻きし、腹部にも一巻き。

 そして腹部に巻いた糸には、足を差し込む輪っかまで付けてくれている。

 上の糸を手で持って、足はここに入れるのね。

 簡易の鞍じゃん!

 ナイス過ぎる!


「もーイモモしか勝たん」

「にゅっ!」

「がぅ!」

「今度はゆっくりから、徐々にスピードを上げてね?」

「がぅあぅ!」


 そんなこんなでとららの背中に乗って、良い感じに移動する事が可能になってしまった。

 これは凄いよ、今までの何倍も遠くまでいけちゃいそう!


「あははは、いけーとららー!」

「アォォォォォン!」


 何だか楽しいし、最高じゃんこれ!




 ━━━━━




 何だかんだでいつもより探索してしまった。

 軽く回るつもりが、現在の探索最深部を突破して尚進んだ調査になっちゃった。

 その結果分かった事は、東に行くだけだと湾曲してくる川に行き当たるから、アジトの北に北東に流れていた川は南東に向かってカーブしてるっぽい。


 うーん川を越えないとダメなのかなぁ。


「がぅ!」

「ちょっと待ってね、すぐ作るからねー」

「ヌー、とららちゃんはせっかちなのー」

「にゅ」


 イモモとミミちゃんは野菜や葉っぱで満足みたいだったから今まで何もしなかったけど、とららはお肉をご所望らしい。

 だから僕の分を作るついでにとららのお肉も用意している感じ。とは言え調理はせずに生肉の状態で渡すんだけどね。


「はい、どうぞー」

「がぅ!」

「ヌー、とららちゃん、元気になったのー」


 そうなんだよね、とらら大変な状態だったから安静にしてて貰おうと思ってたのに、何だか凄く元気なんだよね。

 逞しいなぁ。


 でもとららが来てくれた事で探索はかなり楽になりそう。

 今まで未開拓だった所を中心に探りを入れてみて、万が一誰かに見つかっても、とららとイモモがいたら逃げ切れるよね?


 だからちょっと頑張って探索しようかな。

 明日から!



 ━━━━━



「ご主人(しゅじん)さま、ご主人(しゅじん)さま!」

「んん……まだ眠いよ。。。」

「ねぇご主人(しゅじん)さま、ご主人(しゅじん)さま!」

「んもぅ、何ぃ? ミミちゃん?」

「ううん、とららなのら!」

「あーとららか」

「うん! とらら!」

「……ん? ぅぇぇえええええ!!! とらら!??!?」

「とらら!」


 翌朝、目が覚めたらそこにはとららが居た。

 居たんだけど、何だか様子が……。


「あのねあのね、とららお喋りが出来る様になったのら!」

「いやとりあえず服ぅぅぅぅぅ!!!」

「ん?」


 何でなのさ!

 一気に目が覚めたよ!!




 ━━━━━




「……で、どういう事なの?」

「とららね、こんな風になってたのら! がぅ!」

「そこまでは見たら分かるんだよね」

「ん?」


 あービックリした。

 これアレかな、ミミちゃんの時と同じパターンかな。

 何というかとららは、顔は犬虎らしさを残していて、耳なんかは犬っぽい感じだった頃のままなんだけど、少し人に近い顔立ちに変わっててさ。

 何より身体がもう人そのものな形をしていて、全身犬の時にそんな感じの色だったよねっていう体毛で覆われている。

 けれど胸が妙に大きくて更に更にウエストは引き締まってて、しかもその体毛はフサフサというよりかは、薄く生え揃っているって感じで、何とも目の毒な装いをしていた。

 取り敢えず服を着てもらったけど、下手をしたら服を着た方がえっちなお姉さん風になっちゃったまである見た目をしている。

 とららってば犬の顔なのに美人顔だから、あのスタイルは反則だって。。


「あのね、あのね、とらら嬉しいのら!」

「な、何が嬉しいの?」

「これならとららは、ご主人(しゅじん)さまの女になれるのら?」

「何言ってるのとらら?」

「ヌー、それは狡いのー。ミミも主人(あるじ)サマの為ならなんでもするのー」

「何言ってるのミミちゃん!?」

「にゅっ!」

「何言ってるのイモモ、マジで何言ってるのイモモ」


 嘘でしょ?

 イモムシとミミズと犬と居ただけなのに、気が付いたら凄い事になってるんだけど?


 んー、あれ?

 なんだろうこの空気。

 もしかして、ちょっと拙いかこれ。


「主人サマ、僕が癒やしてあげるのー」

「とららもやるのら!」

「い、いや待って、落ち着いて? 朝だよ?」

「ヌー、なら夜ならいいのー?」

「いやそういう訳でも……」


 拙い拙い拙い、兎に角みんな落ち着いて……


「ね? ほら、話し合えばさ? 落ち着こうよ?」

主人(あるじ)サマ……すきなのー」

「うんうん、ありがとねミミちゃん」

「ご主人(しゅじん)さま良い匂いがするのらーペロペロおいひぃ」

「ギャァァァァァとららペロペロしないでぇぇぇぇぇ」

「とららちゃんが舐めた所、ヌメヌメしてるー」

「ヌメヌメで遊ばないでぇぇぇぇぇ」

「とららが全部綺麗にしてあげるのら?」

「ギャァァァァァァァァァァァァ!!」

「にゅー!」


 オールイーン!

 ってちょっと拙いかこれぇぇぇぇぇぃ!!

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