僕、行き当たりばったりのドライブに
「ちょっとドライブにいきましょうか。」
マミ先生は、三列シートの、みんなを乗せられそうな車に僕たちをのせた。
「どこまで行くんですか?」
そう僕が聞くと、
先生は、「どこでもいいよ。行きたいところはある?
私は、とにかくあなたたちとドライブをしながらいろいろお話をするのが好きなのよ。」
という。
「でも・・・先生・・・運転・・・大丈夫ですか?」
ヒロミが心配そうに聞く。
「ほらだって、ハンドルの持ち方もおかしいし、バックの仕方も・・・」
「危ない時は・・・ヒロちゃん・・・おねがいね。
こうちゃんも!」
「「はい!」」
車は、塾のある裏路地を何とか出て、車がビュンビュン走りまくっている三列道路に出た。
マミ先生の顔から汗がしたたり落ちる。
「これやばくなったわ。抜けられん。」
そういうと、二人は、苦笑いをうかべながら、あれこれ指示。
気が付いたら、30分ほど車を走らせて、全くどこか知らない街まで来てしまっていた。
「・・・こんなの、予定や計画になかったんだけれど。」
「いや、そもそもドライブすらも急な思い付きでしょう。」
マミ先生はいった。
「いいですか、みなさん。
人生は旅と一緒で、無計画であることが醍醐味です。
小説も物語もそうです。
結論や段取りや流れなど考えていてはいけません。
その場その場で浮かんだことを思うままに流していく。
一行先のことなども、考えてはいけません。
いいですか?
瞬間瞬間を楽しむことです。」
「ははは、それいいですね!先生サイコー!
これから何が待ち受けているのか。
ワクワクします!」
ヒロミは、そのノリに従った。
僕も、なんだかんだで、やぶれかぶれになって、見知らぬ街並みを眺めながらドキドキしていた。
さて・・・遠くに見えてきたのは・・・
「あれって観覧車じゃない?」
遊園地だった。
「あらまあ、こんなにいいタイミングでまさか遊園地があるとは。
今日は、遊園地にしましょうか!」
「さんせーーい!」
こうして、行き当たりばったりのドライブは遊園地に行くこととなったのでした。




