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7.私以外の全人類が異世界に召喚されました

くそったれ。

どうして私だけ置いていった。

一緒に行けないのなら、せめて、誰かに殺して(おぼえていて)欲しかった。

私という存在の終わりを。

◎作品タイトル

私以外の全人類が異世界に召喚されました


◎作者

TS/tsa 様


◎ジャンル

純文学〔文芸〕


◎あらすじ

ある朝、いつものように目を覚ました“私”は、自分以外の全人類が異世界に召喚されたことを知った。

だが、“私”にとって最大の恐怖は、置き去りにされたという事実そのものではなかった。

『忘却されること』――それこそが真の虚無なのだと語る“私”に、現れた神は救済策を提示する。


一つは、地球環境の永劫不変化による楽園の創設。

一つは、エルフ化による不老不死の実現。


そうして、二つの『チート』を与えられた“私”の選択は……。


これは、ただひとり地球に取り残された“私”こと“TSエルフ(永田町在住)”が、異常にして日常な終末スローライフを満喫する物語。


――そして、最後の地球人が、希望の夢を抱くまでの物語。


◎タグ

日常 TS/TSF 性転換 おっさん→女主人公 チート スローライフ エルフ 魔法 現代 終末 ほのぼのシリアス ミーム 歴史 異世界


◎個人的オススメ度

☆6


◎レビュー・感想

取り残され地球最後の人類となってしまった主人公。なかなか見ない設定で興味深いです。クラス召喚物で一人取り残される小説はたまに見かけますが、地球人類が全員召喚されて一人になるのは初めて見ました。正しくアルティメット・ぼっちですね。タグに異世界転移がないのも納得です。


『必死に生きようとする理由を、私が確実に失ってしまう』

人間が人として生きていく為には他人が必要不可欠であると私は考えます。人と人の係わり合いの積み重ねがあり自分という存在が形成されていくのかなと。多分なんとか心理学みたいな名前でもあるんじゃないかと思います。

主人公は命の有無よりも存在の有無を恐れました。自分が自分であるという保証を誰もしてくれないというのは恐ろしいことだと思います。存在を忘却されるくらいなら、誰かの手に掛かったほうが…

私はここにいるという心の叫びが聞こえてくるようです。


主人公はTSしてエルフになりますが正直蛇足感はあります。神という超自然的存在を表現するために性転換とエルフという架空の生物への転換が必要であるのかもしれませんが、それがなく不老不死化した成人男性(もしくは女性)でも十分物語は成り立つのかなとは思います。もしかしたら人類という存在に対してエルフを出すことで取り残され独りになったこと、全人類喪失ということをより強調しているのかとも思います。


6の病毒の王に続いてまたも全人類物ですがよかった読んでみて下さい。

5千字ちょっとの短編なので軽く読んでしまえると思います。

しかしその中での主人公の心の叫び、人が生きるということを考えていきたい作品であると感じます。


◎作品傾向

シリアス☆5

戦闘傾向☆1

恋愛傾向☆1

チート性☆7

戦闘恋愛なし


◎作品情報

短編

文字数    5,627文字

ブックマーク 1,710件

総合評価   7,562pt

初掲載日   2018年 03月13日 

作品URL 

https://ncode.syosetu.com/n0736eq/

誤字報告ありがとうございます。


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