表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
39/47

36 .Fate/sn×銀英伝クロスを考えてみた

彼は、末期を迎えた国の最後の一個艦隊を率いて戦い抜いた。やるときはやるし、体はやわでも心は鋼。そして幾度の戦場を越えて不敗。それがヤン・ウェンリーである。



凛は、整然と隊列を組んだ星の群れを透かし見ようとした。あのどれかが、星々を率いる高みを行く者(ヒューベリオン)

◎作品タイトル

Fate/sn×銀英伝クロスを考えてみた


◎作者

白詰草 様


◎原作

fate/stay night

銀河英雄伝説


◎あらすじ

ひょんなことから遠坂凛が召喚してしまったのは、赤い外套の偉丈夫ではなく、平凡な黒髪の青年だった。首から下が役立たずと称された彼には、腕力がない、神秘もない、知名度もない。ないない尽くしのない尽くしで、絶望的な聖杯戦争が幕を開ける。遠坂主従の運命やいかに!?

――力で戦えないのなら、唯一持っている頭で戦えばいいじゃない。


警告:本作は登場人物が英霊となっている状態で開始します。原作のネタバレに一切配慮しておりませんので、銀河英雄伝説をご存じでない方は閲覧にご注意ください。

クロスオーバーですが、らいとすたっふルール2015に準拠しております。


◎タグ

残酷な描写クロスオーバー銀河英雄伝説クロスオーバー原作ネタバレあり独自設定あり


◎個人的オススメ度

☆10


◎レビュー・感想

fate/sn×銀河英雄伝説の長編大作です。遠坂凛がアーチャーとしてはヤンウェンリーを召喚したらと言う小説です。銀河英雄伝説の主人公の一人であるヤンの限りない知性によって紐解かれていく聖杯戦争と、10年前の孤児たちの関係性。原作fateには数多の熱く心奮える戦いがありましたが、この作品にあるのは冷たく心震える戦いです。ヤンにとって戦争は目的ではなく、聖杯を求めるのに必要な物が一体何なのか聖杯戦争とは一体何なのかを考えさせられる作品です。


言葉の同値関係が沢山出てきています。「神秘の秘匿というなら、第三者が入るだけで回避できる戦いだよ」このように物事の裏をかき、相手を出し抜いて戦い抜いていきます。出し抜くと書くと卑劣な印象がありますが、実際に読んでもらえば冷徹にひやりとするような印象を受けるでしょう。言葉を尽くして相互理解を深める。終始ヤンは言葉を尽くしています。徒に暴力に走るのではなく、相手を理解して縺れた糸を解すように行動していきます。この作品ではそな糸が読者にとって思わぬ意図となって表れてくるのです。


「凛、一つ訂正があるんだ。ーーーこの前、私は英雄じゃないっていっただろう。ある点においては、たしかに英雄なのかもしれない。ーーー」彼の英雄観が顕れている台詞があります。よくある台詞ですが、ヤンが言うと非常に力のある台詞となっています。実際に銀河英雄伝説を知っているとより深く楽しめるでしょう。


fgoリリースよりも前から連載されている作品です。なので現在のサーヴァントとそぐわない部分があります(アサシンとか)。作品内ではその辺りが割と適当になっていたのであまり気にしない方がいいと思います。(アサシンがアサシンとして召喚された理由とか。アサシンが山門に召喚された理由はちゃんと説明があります)

銀河英雄伝説を知っている人があんまりいない印象があります。ただ、ヤンウェンリーのキャラは割と有名というか、昼行灯系?という感じの代表的な存在になっていると思います。よかったら読んでみてください。二次小説には大作もあります。


連載中設定ですが本編は完結済みで74万文字の大作です。手に汗握る戦闘はあまりありませんが、はっと息をのむやり取りが沢山あるので、しっかり楽しめる作品でしょう。


◎作品傾向

シリアス☆7

戦闘傾向☆6

恋愛傾向☆3

チート性☆5


◎作品情報

完結済長編

文字数    740,823文字

お気に入り  7,501件

総合評価   19,476pt

初掲載日   2015年01月24日

作品URL 

https://syosetu.org/novel/42788/

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ