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竜の赤ちゃん、拾いました。第一章~第三章  作者: 小川せり
第二章 幻を見る者
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番外編 その白い手で

ユストがスクエアードに帰国した直後のお話です。

その白い手で



ユストが帰国してから、はや半月(はんつき)。女王とユストは多忙(たぼう)(きわ)める中、スケジュールを調整して、やっと二人だけのお茶の時間をとることができました。今日は天気が良いので中庭のテーブルでお茶を(いただ)くことにします。




挿絵(By みてみん)




二人が中庭に出ると、テーブルの上には(うす)陶磁(とうじ)のティーカップとパウンドケーキが用意されていました。テーブルの中央には繊細(せんさい)な花びらを持つスクエアード・ローズも(かざ)られています。

二人が席に着くと、(そば)(ひか)えていた侍女(じじょ)がすぐにお茶を()いでくれました。女王の前には美肌(びはだ)効果のあるローズ・ティーが、そして徹夜(てつや)続きのユストの前には頭をすっきりさせる作用のあるミント・ティーが置かれました。


今日の女王は体調も良いようで、表情も明るく、若い娘らしくユストの話にコロコロと笑い(ころ)げていました。明るい庭先に鈴を(ころ)がしたような笑い声と豪快(ごうかい)な笑い声が響きます。笑ったおかげでいつもは青白い(ほお)にもうっすらと赤みが()し、今の女王は瑞々(みずみず)しい生命(いのち)(かがや)きに(あふ)れていました。


ユストは女王を笑わせようと、茶目(ちゃめ)()たっぷりに旅の土産話(みやげばなし)を話して聞かせています。けして(らく)な旅ではありませんでしたが、何はともあれ、こうして無事(ぶじ)帰国(きこく)することができました。おばあちゃんとの約束どおり、パウンドケーキも女王にわたすことができました。こうして二人だけでお茶を飲むなんて何年振()りでしょうか。

――最後にこの女性(ひと)とお茶を飲んだのは…

あれは確か3年ほど前の春でした。女王はまだ16歳で、その年の秋には女王と従弟(いとこ)の婚約が発表される予定でした。

(いっ)(こく)の王女ともなれば、自由に結婚相手を選べることはなかなかありません。それでも王と王妃の親心(おやごころ)により、少ない選択肢の中から二人は互いにとって最良(さいりょう)の相手とも思える婚約者を見つけました。女王と従妹は(はた)から見てもお似合(にあ)いのカップルでした。二人の仲睦(なかむつ)まじい姿を見るのはユストにとっては拷問(ごうもん)にも(ひと)しく、一方で、女王の幸せを心から祝福(しゅくふく)できない自分を()める気持ちもあり、随分(ずいぶん)と苦しい思いをしました。


中庭で、王宮の柱の陰で、はたまた二人から逃れるために避難(ひなん)した図書室で、ユストは何度も二人を見掛(みか)けました。

――(うるわ)しい金銀の髪を持つ王族たち…

(ほお)を寄せ合い、二人だけの秘密の言葉を(つむ)()う恋人たち。風に吹かれて混ざり合う金の髪と銀の髪…

――早くこの場を立ち去らなければ...

そんな光景を目にする(たび)にユストは一刻(いっこく)も早くその場を離れなければと思うのに、気持ちとは裏腹(うらはら)に体は(こお)りついたように動かなくなるのです。そして、話しに夢中になっていた恋人たちが、ふと人の気配(けはい)を感じて顔を上げる瞬間――良く似た色の4つの(ひとみ)に見つめられて、ユストは自分が二人を(ぬす)()していたような(うし)ろめたさを感じるのでした。

自分でも女々(めめ)しいとは思いますが、あの時の胸の痛みを、ユストはまだ忘れることができませんでした。


女王の婚約発表と()(おな)じくして、ユストの昇進(しょうしん)が決まり、その頃からユストは海外に派遣(はけん)されることが多くなりました。また、ユスト自身も二人から(のが)れるように(みずか)ら進んで危険な海外(かいがい)任務(にんむ)を希望するようになりました。そして、長く過酷(かこく)な任務を終えて久々(ひさびさ)に帰国(きこく)してみると、女王は留学(りゅうがく)のためにメパアテに旅立った後でした。そして、女王の留学中に先王(せんおう)暗殺(あんさつ)事件(じけん)が起こったのです。

もとより、最初から(かな)うことのない恋と(あきら)めていたユストです。あんな形でライバルがいなくなったからといって喜べるわけもありませんが、婚約者の死によって嫉妬(しっと)(ほのお)から解放(かいほう)されたのも事実(じじつ)でした。



ユストが片目(かため)になってスクエアードに戻ってきたとき、女王は深く(なげ)き、自分を()め、悲しみのあまり自分の体を傷付けようとさえしました。しかし、ユストが片目になったことをあまり気にしていないことを知ってからは――女王もできるだけそれを(おもて)に出さないように気を付けるようになりました。


帰国したユストを待っていたのは、耳を疑うような報告ばかりでした。留守(るす)の間に、いくつかの法律が改悪(かいあく)され、それに反対した何人かの家臣(かしん)が女王の叔父(おじ)である宰相(さいしょう)独断(どくだん)(かい)(にん)されていたのです。ユストはすぐに議会(ぎかい)招集(しょうしゅう)し、不眠(ふみん)不休(ふきゅう)反王(はんおう)党派(とうは)(たたか)い続けました。その甲斐(かい)あって、最近になってやっと、改悪(かいあく)された法律をすべて撤廃(てっぱい)し、誠実(せいじつ)さゆえに追放(ついほう)された者たちも呼び戻すことができました。

女王もユストと(とも)必死(ひっし)になって(たたか)いました。スクエアードは王政(おうせい)制度(せいど)をとってはいましたが、先代(せんだい)の王の時代からは、民主(みんしゅ)主義(しゅぎ)も少しずつ取り入れるようになってきました。しかし、スクエアードの貴族(きぞく)たちにとって馴染(なじ)みのない議会(ぎかい)制度(せいど)がやっと定着(ていちゃく)し始めた矢先(やさき)に王が毒殺(どくさつ)されてしまったのです。

(いま)や議会は()(たい)同然(どうぜん)で、(かろ)うじて定期的に開かれてはいたものの、怒鳴(どな)(ごえ)罵声(ばせい)(ひび)不毛(ふもう)な話し合いの()()していました。

一ヶ月近く、常に(あらそ)いの(うず)の中にいた二人にとって、こんな(おだ)やかな時間は(ひさ)しぶりでした。


おばあちゃんが餞別(せんべつ)()わりにくれたパウンドケーキは、ナッツやドライフルーツがふんだんに使われて、素朴(そぼく)でどこか(なつ)かしい味がしました。(ほど)よい甘さが疲れた体に()(わた)ります。

「ああ、(いや)される…」

「ええ、本当に。」

二人は顔を見合(みあ)わせて(うなず)きました。半分ほど食べたら、残りは自分が留守(るす)の間、人のニ倍、いや三倍は働いていたであろうネタニヤたちに食べさせてあげようと思っていたのに、気付けば、二人で三分の二ほど食べてしまいました。




挿絵(By みてみん)




このパウンドケーキは美味(おい)しいだけではなく、何か特別な力が()められているような気がします。食べると身も心も(いや)されてどんどん力が()いてきます。たぶん、おばあちゃんの「愛情」という魔法のスパイスが入っているせいのでしょう。


しかし、甘い物よりも何よりもユストの心を(いや)してくれるのは、久々(ひさびさ)に見る女王の笑顔でした。まだ幾分(いくぶん)、やつれてはいるものの、(ひと)(ころ)に比べると大分(だいぶ)(ほお)がふっくらとしてきました。カップ()しに見る花の(かんばせ)は、風に揺れるピンクのバラの印象と(あい)まって、美しもどこか(はかな)げです。カップを持つ女王の白い手があまりにも細いので、ユストは思わずその手を取って口づけしたくなりました。

――この人には、いつも笑っていて欲しい。いつも近くにいて、(そば)にいて、守ってあげたい。

そんな気持ちはおくびにも出さず、ユストは侍女に残ったケーキを()げさせました。


侍女が下がった後は二人で庭を(なが)めながら、とりとめのない話しをしました。ふと、会話が途切(とぎ)れた瞬間に、二人の頭上(ずじょう)を鳥がさえずりながら飛んでいきました。(おだ)やかな時間が流れていきます。

「昔みたいに、芝生(しばふ)に寝ころがって、昼寝でもしましょうか?」、女王がクスクス笑いながら()()けたそのときです。

侍女(じじょ)(ころ)げるように中庭(なかにわ)()()んできました。

「大変です!」

何事(なにごと)ですか!」

――また、叔父(おじ)たちが何か...

腰を浮かせかけた女王を手で(せい)して、ユストが侍女に問い掛けました。

「どうしたのですか?」

ユストと目が合った瞬間、侍女の顔がみるみる赤く()まりました。

――やだ...ユスト様とまともに目が合っちゃった。恥ずかしい…。

そんな侍女の様子に気付いているのかいないのか、ユストはそっと侍女を立たせると、優しく問い直しました。

「どうしたのですか?落ち着いてゆっくり話してみてください。」

優しく手を取られた侍女(じじょ)は、一瞬(いっしゅん)、自分がどこにいるのかわからなくなりました。

――ユスト様、(まぶ)しいわ。すごくキラキラしている。それにしても、侍女にまでこんなに優しく丁寧(ていねい)(せっ)してくれるなんて、ユスト様ってなんて優しいのかしら!やっぱり、モテる男は違うわね。

目が完全にハートになっています。

――あら、やだ。私ったら。こんなときに、何を考えているのかしら。とにかく、ちゃんと報告しなくっちゃ...。二人きりの大切な時間を邪魔(じゃま)してしまうのは申し訳ないけど、一大事(いちだいじ)なんだから仕方(しかた)がないわよね、。

侍女(じじょ)時折(ときおり)、ちらっ、ちらっと、女王を気にしつつも、ユストに(こと)顛末(てんまつ)を話し始めました。


この侍女は先程(さきほど)まで二人の給仕(きゅうじ)(つと)めていた侍女でした。少し前にユストの指示(しじ)(したが)って、パウンドケーキを厨房(ちゅうぼう)に下げたのですが、厨房(ちゅうぼう)に行くと顔見知(かおみし)りの下働(したばたら)きの女がいて、ついついおしゃべりに夢中になってしまいました。話題はもっぱら、帰国してから益々(ますます)、良い男になったユストのことでした。帰国したときの長髪(ちょうはつ)もワイルドで素敵(すてき)だったけど、今の短髪(たんぱつ)(さわ)やかで素敵なこと、ユストの影響でスクエアードで長髪が流行(はや)ったこと、女王(じょおう)陛下(へいか)を見つめるユストの眼差(まなざ)しがとけそうなくらい甘かったこと、もしも自分があんな目で見られたら死んでしまうとなんとかかんとか。二人の話が()きることはありませんでした。片目を失ったことでさえも、彼女たちはユストの(しぶ)みを()要因(よういん)(とら)えているようでした。

彼女たちから見れば、ユストは充分(じゅうぶん)(くらい)の高い人ではありますが、それでも、ときには直接、言葉を(かわ)すこともできます。雲の上の王族たちよりはずっと身近(みぢか)で親しみのもてるアイドルなのです。町娘(まちむすめ)たちは宮仕(みやづか)えを無条件に(うらや)ましがりますが、現実はそう甘くはありません。気難(きむずか)しい年寄りばかりの宮廷で、息が詰まりそうになることもしばしばです。だからこそ、ユストのような存在(そんざい)貴重(きちょう)でした。彼女たちが(ねつ)()げるのも無理はないでしょう。


二人が興奮(こうふん)しながらキャーキャーとしゃべっていると、料理番(りょうりばん)突然(とつぜん)厨房(ちゅうぼう)に入ってきました。

(あぶら)()っていたところを見られてしまい、二人がばつの悪そうな顔で(うし)ろのテーブルを振り返ると、そこにあったはずのケーキは跡形(あとかた)もなく()()せていました。二人ともおしゃべりに夢中で、ケーキが盗まれたことにはまったく気付きませんでした。

――ああ...おしゃべりなどしていないで、すぐにしまっておけばよかった…

そう思ったのも、(あと)(まつ)り。いくら探しても、なくなったケーキが出てくることはありませんでした。


侍女(じじょ)は自分たちがおしゃべりに夢中になっていた(くだり)大幅(おおはば)省略(しょうりゃく)し、少しの事実(じじつ)自己(じこ)弁護(べんご)(うそ)をたっぷりと上乗(うわの)せしつつ、事件(じけん)報告(ほうこく)しました。

()けば、(くだん)のケーキはユスト様が三ヵ月もかけてわざわざ外国から持ち帰ったお菓子というではありませんか。非常(ひじょう)貴重(きちょう)高価(こうか)なお菓子だったに違いありません。その証拠(しょうこ)に、あのケーキは三ヵ月経()ってもまったく(くさ)っていなかったのです。それまで、侍女(じじょ)(くさ)らない食べ物があることなど、想像だにしませんでした。

――そんな大切なケーキを(ぬす)まれてしまったなんて…

盗人(ぬすっと)のせいとはいえ、責任(せきにん)一端(いったん)は自分にもあります。話し終えた侍女は(つみ)意識(いしき)に顔を上げることができませんでした。


「アハハハハッ」

突如(とつじょ)頭上(ずじょう)から聞こえてきた笑い声に、侍女は自分の耳を疑いました。

――へっ?!…笑ってる...?

侍女(じじょ)(おどろ)いて顔を上げると、目の前ではユストが(はら)(かか)えて笑っていました。

「いや、失礼(しつれい)…」

侍女の視線(しせん)に気が付いたユストは、真面目(まじめ)な顔をしようとしましたが、まだ笑いが(おさ)えきれないようでした。予想(よそう)もしていなかった展開(てんかい)に、侍女はどうしていいかわからなくなりました。

「ケーキが盗まれた」と聞いて、ユストが真っ先に思い浮かべたのは、羽の()えた()(ひら)サイズのおしゃべりな二人組でした。そういえば、お茶の席に()いたとき、(くさ)(むら)から痛いほどの視線を感じました。今思えば、あれはお菓子をよこせという二人からのサインだったのでしょう。女王を笑わせることに夢中(むちゅう)になるあまり、そこまで気が(まわ)りませんでした。そこまで思い出して、ユストは再び笑い出しました。あの二人がおばあちゃんのお菓子に目がないことは知りすぎるほど知っていたのに、()()す敵の手に渡してしまうとは、なんたる不覚(ふかく)仕方(しかた)がありません。ネタニヤたちには、後日(ごじつ)、改めて何か美味(おい)しいものをご馳走(ちそう)することにしましょう。

しかし、自分がネタニヤたちにあれを食べさせたかったのは、(めずら)しい外国のお菓子だからではありませんでした。あのケーキにはおばあちゃんの愛情がたっぷりと()まっていたからでした。ネタニヤたちならきっとそれを感じ取ってくれるだろうと思ったのですが、残念(ざんねん)です。

ケーキを運び出している二人の姿(すがた)を想像したユストは、(ふたた)()()げてくる笑いをこらえようと、(こぶし)を口元に当てました。


――突然(とつぜん)、笑い出したりして、どうしたのかしら?

女王もユストの様子(ようす)(いぶか)しく思ってはいましたが、ユストはこう見えても意外に(わら)上戸(じょうご)なのです。それを知っている女王は、あまり気にしませんでした。

「犯人は大体(だいたい)、わかりますから、心配しなくても大丈夫(だいじょうぶ)です。」

できるだけ真面目(まじめ)な顔でユストがそう(つた)えると、侍女(じじょ)はまだ怪訝(けげん)な顔をしてはいたものの、ほっとした様子(ようす)()がっていきました。


侍女が下がると、女王はカップを持ち上げて少し()めたお茶を一口、飲みました。(くわ)しいことはわかりませんが、こういうことはユストに(まか)せておけばいいのです。つまりはそういうことです。

女王はまた、一口、お茶を飲むと目の前に立つ長身の男を見上げました。小さい頃は目が大きくて女の子のように可愛らしかったのに、今では随分(ずいぶん)と変わってしまいました。

――でも、この笑い方は変わらない……

ユストは女王の視線(しせん)に気が付くと、再び椅子に(こし)()ろして、にっこりと微笑(ほほえ)みました。目の前で微笑む幼馴染(おさななじみ)は、常に冷静(れいせい)で、恐ろしい敵にも敢然(かんぜん)と立ち向かい、老獪(ろうかい)な政治家相手にも感情を()さぶられることもなく、何を考えているのかよくわからない可愛(かわい)げのない大男になっていました。

女王はユストの能力を高く評価(ひょうか)していましたが、()のままの感情を(つた)えてこないユストにはいつも(さび)しい思いをさせられていました。国民からはスクエアード・ローズと(うた)われる女王ですが、彼女自身はその繊細(せんさい)外見(がいけん)に似合わず、(きわ)めて現実的でストレートに感情を表現する人でしたので、ユストにもそのように(せっ)してくれること(のぞ)んでいました。

子供の頃のユストを知る女王にとって、今のユストは常に心をベールに(つつ)んで(かく)しているようで、近くにいても遠くに感じました。優しいけれど、どこか(へだ)たりを感じる(せっ)(かた)は、(どろ)んこになって一緒に遊んだ日々そのものを否定(ひてい)しているようにさえ感じます。

――私たち、過去(かこ)()()りたくなるような()ずかしい遊びをしたかしら?

ときどき、女王はそう言ってユストを(こま)らせてみたくなります。

――まあ、いいでしょう。

女王は素知(そし)らぬ顔で、ユストに微笑み返しました。

――あなたの笑い声はいつ聞いても気持ちが良いから、(ゆる)してあげます。

女王は、フフフッと一人、笑いを()らしました。

部屋に戻ったら、子供の頃の絵を見返すことにしてみましょう。たしか、幼い女王が同じ年頃(としごろ)の子供たちと遊んでいる絵が何枚かあったはずです。そして、そこには幼いユストの姿も書き込まれていたはずです。

――その絵を見せたら、どんな顔をするかしら?

(みずか)らの思いつきに満足すると、女王は優しい笑みを(こぼ)しながら、ユストのカップに(みずか)らお茶を()いであげました。その白い手をもって。






挿絵(By みてみん)




スクエアード・ローズはもちろん架空の植物ですが、一応、イングリッシュ・ローズに似たバラを思い浮かべながら書きました。

日本ではバラといったらつぼみがキュッと締まった「剣弁高芯咲き」の硬い印象のバラですが、イングリッシュ・ローズはもっと柔らかくて脆い印象があります。

そう言えば、故ダイアナ妃は「イングリッシュ・ローズ」と呼ばれていましたね。東洋では美人は牡丹に例えられることが多いですが、西洋では美人といえば薔薇とか蘭のイメージなのかもしれませんね。いずれにせよ、華やかで人目を惹く花たちです。

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