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魔法でできた世界で俺は剣で最強  作者: 希華
一章 家族
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一ノ瀬達の動向


一ノ瀬達、勇者達の話です。この次に春花達の会議?パーティー?の話になります。

招待状関連の話です。


「これで、最後っ、だ!」


ギュッパン!!


光が大型の生物をぶち抜き、大型は死んだ。


「はぁっ、はぁ。皆、大丈夫か?」


一ノ瀬は自分の周りにいる同級生(仲間)に声をかけた。


見回すと皆満身創痍で肩で息をしている。

何人か顔が青くなって今にも倒れそうだった。


「怪我人は急いで回復をしてもらえ。魔力切れはマナポーションをもらって飲むんだ」


一ノ瀬の言葉を皮切りに皆一斉に動き出した。


「これであいつに近づいたハズだ!今度あったら必ず勝てる!」


一ノ瀬はだれに言うでもなく一人でにそう意気込んでいた。




春花と戦い惨敗して、話を聞きに行こうとしたら既に春花はいなかった。


そのあと皆、考えて強くなることを決意した。

今までも強くなる努力はしてきたが何処かで自分達は強い。

この世界に敵なんてほとんどいない。

皆で力を合わせれば勝てない敵なんていないと思っていた。

だがそんな根拠の無い自信はたった一人の剣士によってぶったぎられた。


そこから自分達はまだ弱いことを自覚した。


だからこそ一ノ瀬達は強くなるための修行に打ち込んだ。


その成果は今目の前にある、大型の生物の死体が物語っている。

ひとつじゃない。

多分このクラスの人数ぐらいはあるだろう。


そんな数を今まで大型を倒せなかった奴らが倒せたのだ。

かなりの進歩と言えるだろう。



「はい。勇太さんは八雲さんよりも強くなってるはずです」


独り言を横から聞かれたらしい。

独り言を聞いていたのはウィザード王国の王女のメルナだ。


最初から一ノ瀬を慕っていたが最近は更に磨きがかかってきてるらしい。

一ノ瀬本人は知らないが。



「聞かれてたか。…………うん。そうだな。あいつより絶対に強くなったさ。今度あっても絶対に負けない。いつもありがとう、メルナ」

「ひゃい」


突然のお礼に戸惑いながらも嬉しさを隠せないような笑みを浮かべた。


(待ってろよ!次会ったら前の屈辱を晴らして見せる!)


心の中でそう誓ったのであった。




時間は少しだけ立ち、何処かの剣士さんが魔王と交戦したと言う情報が一ノ瀬達に入った。


「魔王が現れただって!!?何処だ?今すぐ行かなきゃ!」

「勇太さん。落ち着いて。幸いその場にいた人が痛み分けにして引けたそうです」

「そ、そうか。被害が無くて良かった。それで?痛み分けにした人って?」

「それは………わからないのです。ギルドとキャスト王国が情報に規制を掛けてしまって」

「そうか。残念」


(どんな人なんだろう)


そんなことを考えていると一人の男が浮かんだがそれはないかと思い考えるのを止めた。


「あっ、で、ですが!ロッド王国からこの事に対する招待状が来ました。高名な人を沢山集め、会議をするとのことです。これに一ノ瀬さん達も招待されました」

「ん?ということはもしかしたら、魔王と痛み分けにした人が来るかもしれない!そういうことなら、ぜひ行かせてもらおう。達と言うことは僕を除いたら他に誰が行くんだ?」

「はい。橋打さん、視乃殻さん、佐藤さん、道千さんの四人に勇太さんです」


なるほど。

確かにあの四人は八雲と戦った時の僕より強いしな。

納得だ。


と、一ノ瀬は心の中で納得していた。


「わかった。その四人には僕から話そう。日時は?」

「えぇっと三日後です。なので明日には出発しましょう。一日でロッドに向かい、もう一日は観光にでも使ってください。最近休めてなかったですから」


これはメルナの気遣いなのだが、明日に行くと言う時点で結構辛いのだ。

馬車の中で寝れるとはいえ揺れでしっかり寝ることは難しいだろう。


「ありがとう。なら今日は早く休まないとね」

「そうですか。それでは」


メルナは邪魔にならないようにと自身の準備のために手早くその場を離れた。

一ノ瀬もこのことを話すために皆のいる部屋に向かった。



「という訳だ」


一ノ瀬は皆にさっきのことを話し、同行してくれるか四人に聞いた。


答えは、まあ、決まってるだろうな。


「勿論だ。むしろ誘われなくても行くね」

「勇太が一緒なら何処でも」

「自分で良いなら」

「当然、行かせてもらうよ!」


上から順に橋打さん、視乃殻さん、道千さん、佐藤さんだ。

皆好意的に了承してくれた。


正直ありがたい。


一ノ瀬は感謝を言おうとしたが心の中だけにした。

多分、当然だろ?って言われるだろうから。


「わかった。出発は明日だそうだ、早めに準備しろよ?」


そのあとは言うまでもなくドタバタだった。




次の日に馬車に揺られロッド王国にたどり着いたのは夜だった。

なのでその日は疲れも考えて手早くやることを済ませて就寝した。


その次の日は自由行動をもらったので五人で観光でもしようと思っていた。


「そういや、この世界に来て初めての観光じゃね?」

「言われてみるとそうだな」

「私は勇太と一緒なら」

「ぶれないね」

「そういう道千さんだって楽しそう」


意外にもかなり楽しんでいた。

所持金はかなりあったりする。

討伐金としてそこそこもらっていて、使うところがあまりなく貯まっていたのがあり所持金はそこそこあるのだ。


「よし、今日は楽しもう!」

「「「「おーー!」」」」




「結構買ったなぁ」


一ノ瀬の視線の先には山盛りの商品だった。

服や杖、面白い骨董品などここにいない人達の分まで買ったから馬車二台分くらいは買ってしまった。


「これを預けたら飯行こうぜ。そろそろ俺腹へったぜ」

「橋打もこう言ってるしご飯にしよう。僕もお腹が空いてきたし」


そんなこんなで飯を食べるために山盛りになった買った物を預けて店を探しに出た。


入ったのは外見も特に特徴の無い店だった。

何故ここにしたか?

懐かしきカレーらしき匂いを感じたからだ。


中に入りメニューを見ると、


「か、カレーだ…………」

「カレーがある。久し振り」


「カレー五人分下さい!」

「はーい」



「お待たせしましたー、カレー五人分です」


カレーが一ノ瀬達のテーブルの上に並べられた。


「い、いただきます」

「「「「いただきまーす!」」」」


パク。


「か、辛!!」

「美味しいけど、少し違う」

「だなぁ。でもこの世界に来てからは一番美味しい」


一ノ瀬達には好評でかなりの速度で食べきった。



「美味しかったな」

「あぁ、やること終わったらまた来ようぜ!」

「うん。僕もまた食べたいし」

「私も賛成!」

「勇太が良いなら」


店の外に出てすぐに次の話をする辺りどれだけ美味しかったかなど想像できるだろう。


「さて、観光も再開しよう………って橋打?あれ?佐藤も道千も皆してどうした?」


一ノ瀬が次に向かおうとすると視乃殻さんを除いた三名が何かに視線を向けてフリーズしていた。


「何かあるのか?」


一ノ瀬は三人が見ているものを見た。


「……………黙りする気持ち少しは分かるよ」


だってあの衣装であの髪型に色は間違いなく


「リアル、・リ・ュア??」


にしか見えないのであった。


「異世界にもいるんだ、ああ言うの」

「僕も小さい頃にほんのちょっと見ただけだったから、夢の存在だと思ってたよ」

「ほ、ほぉーー?!本物がいたとは!」


皆それぞれ小さい頃に見たようなキャラクターを思いだし興奮していた。

一人を除き。


「勇太?ああいう人が好きなのかな?」

「ひぃっ?!」


絶対零度の眼差しに射ぬかれた一ノ瀬はみっともない声を出してその場に固まった。


「私より、あの人の方がいいんだ。そうなの」


ヤバいヤバい!

このままだと俺以外にもあの人も殺されるかも!?


「そんなことは無いさ。たった今見ただけの人よりもいつも一緒にいてくれる君の方が好きに決まってるだろ?」

「………嬉しい」


ホッ、危なかった。

四人の心が繋がった。


「でもあの人は殺さなきゃ。一瞬でも勇太の気を引いたから」

「「「「駄目だったーーー!!」」」」


そのあと日がくれるまで四人がかりで視乃殻さんを押さえるはめになったそうだ。


一ノ瀬達の体力はゼロだった。


明日のパーティーはひたすら疲労との対決になるだろうと心の中で確信した。







魔王に対する話は王国に対して出たと言うことと退けたと言うことだけが報告されてます。


本当はどーでも話で先に日常風景でやろうかと思ってたんですが先に本編で使うことになり今回出しました。

帝国が終わればどーでも話をしようと思ってます。(だからどうしたんだろうね)



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