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魔法でできた世界で俺は剣で最強  作者: 希華
一章 家族
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剣士と魔法使いの夢

イルミナ視点です。春花がいかに壊れているか、なんでそうなった的なところをまとめた回です。

 

 私はイルミナ。

 貧乏人で仕事は情報屋をやっています。

 私は氷の魔法とユニークスキル多次元空間を持っていて、これを駆使して情報屋として生きることができた。

 私はいつか日の光の当たる場所に普通の生活がしたいという夢を持っていた。そのために今日まで情報屋として生きてきました。

 ある日マントを被った男が、依頼をしてきた。依頼内容は王城にいる異世界の大魔導師に関する情報だっだ。

 正直やめようと思った。怖いし、捕まれば死刑または奴隷落ちだ。

 でも私は受けてしまった。リスクより、リターンの報酬に目が眩んだのだ。

 その提示された報酬を見て私は夢が叶うんじゃないかという希望が見えたのである






 数日後私は王城にきていた。

 多次元空間を発動させた。

 この多次元空間は、そこにいてそこにいないという感じの空間を作り出すスキルだ。

 私はこのスキルと魔法のセンスがあったから今日まで情報屋として生きてこれた。だから今回も成功を疑わなかった。これで観察対象が戻ってくれば、観察して情報をあの男に伝えれば、仕事は完了しその報酬で念願の夢が叶うのだ。私は嬉しくて仕方がなかった。



「てめえなにもんだ?」


 その声に驚き振り向いた。

 多次元空間に男がいた。なんでいるの?

 少し会話を交わしてわかったのはその男は八雲というそうで、観察対象の一人だった。


 それを知ったからには私は氷の魔法をその男に向けて撃った。見つかれば殺されると思ったからだ。


 内心かなり焦っていた。口では死ねなんて言ったけど殺すつもりなんてなかった。


 だから撃ってから自分の失敗に気づいた。

 ここであの男を殺してしまえばたとえ日の光の当たる場所にでたとしても、捕まってしまう可能性がある。

 一般人ならどうにでもなる。けれど男は大魔導師として呼ばれた者だ。国を相手にして逃げられるとは思わない。

 そうすれば私はまた暗い場所に逆戻りだ。

 いや、今よりもさらに悪いかも知れない、最悪死刑だ。よくても奴隷だ。


 私は人生が終わった気がした。


 この魔法は普通はかわせないし、当たったら、全身の骨が折れて死んでしまう。ましてやこの距離。

 ああ、私は何てことをしてしまったのだろう。

 私の夢はもう一生叶わないんだなってことを悟った。

 だが、それは妄想に終わった。


「なっ!」


 避けたのだ。男は魔法を避けたのだ。かわせるはずの無い距離、スピードの魔法を。

 私はその瞬間怖くなった。未来のことではなく今のことが。

 そして咄嗟にアイシクルショットの連弾を撃った。

 やらなければ死んでしまう。そう感じた。そして男を殺してしまえば私は一生夢は叶わなくなると思う。

 けど、それでも死にたくなかった。

 その結果が反射的なそれだった。


「しまっ」

「ちっ」


 私の声に男の声が被った。

 男がそんな声をだして腰から銀色の棒?みたいなものを抜いた。

 そしてそれで、私の魔法を斬ったのだ。斬ってしまったのだ。


「ハァァァ!?嘘でしょ?!!」


 思わずそんな声が出てしまった。

 魔法は魔法か盾でしか防げないはず。

 それを男は銀色の棒で切り裂いたのだ。魔法を切り裂くなんて聞いたことがない。

 次の瞬間には男は目の前まできていた。

 不思議と落ち着いていた。

 死んだなそう思った。


 私の意識は沈んだ。




 次に目を覚ましたときには近くに男がいた。

 生きてる?

 怖くなって咄嗟に男から距離をとった。

 だが、男は殺す気はなく、情報を引き出すかと思ったが吐かないだろ?とかいって引き出したりはしないと感じた。

 なぜ?そう口にしたのは無意識だった。

 そして帰ってきたのは


「だが、吐いてもらう」


 だった。

 男は自分のために必要だから、私を生かし情報を引き出そうとしていたのだ。

 傲慢なやつだと思った。それに矛盾してるじゃない。


 でも眩しく思った。


 少し躊躇ったときに、私のことを根っから悪いやつとは思ってないから、って言ったのよ?そこまで言われたら答えないわけにはいかないじゃない。

 だから男の何故に答えた。

 役目を終えた私は今度こそ私は死んだな。そう思って諦めたように男に話しかけた。


 しかし今度も男は殺そうとはしなかった。


 さらに男は私を殺さず。選択させた。


 私に情報屋を続けるか、男と一緒に行くか。


 私は一瞬の迷いもなかった。

 この人となら私は夢を叶えられるんじゃないかと思ったからだ。

 どうしようもなく傲慢で理不尽で少し子供っぽい。

 だけど目標のために頑張れている男のことを見ていると自分もできる気がしてきたのだ。ついていけば日の光の当たる場所にいけるんじゃないかと。何があってもさっきみたいに切り開いてくれるのでは、と。

 普通のとは少し違うが幸せになれるんじゃないか、と。どうしようもなく思ってしまった。

 ゆえに私は男にかけたのだ。私の夢を



 男は、私に、城に氷を落とせ?とか言ってきた。

 なんでも私達を死んだことにして城を逃げたそうとしていた。ハァァァ、この人はむちゃくちゃだ。そしておかしい。

 でも、やっぱりどうしようもなく眩しい奴だから憎めないな。こうして私は男、いや八雲さんと一緒に闇夜から出ることになったのだった。







 私達は森にきていた。


 というかこの森は……私の記憶が正しければ、国境付近の場所で、かなり生物が強いってことで有名な場所では?基本的に生物たちは森から出ないということで、でも怖いからという理由から人はあまり寄り付かず貧困者の家がこの周りに多いとか。

 まぁ、入ってくる人はいないらしいけど。


 八雲さんは城のなかでは剣士という職を隠すためにスキルなどを試したことがないそうだ。

 よくそれで、私のときにスキルを使えたわね。使えなかったらどうするつもりだったんだろう?

 というか剣士って、なに?





 私は八雲さんのスキルを見ていた。

 頭がおかしいとしか言えない。

 なんであんなにポキポキスパスパ木を折ったり斬ったりできるの?それに剣術?なにそれ?

 なんでそれ振るっただけでこんなになるの?

 なんで木の枝で岩が斬れるんの?

 なんでスキルとか何も使わず、素の力で木を越える高さにまで跳べるの?

 なんで?限界突破を使ってジャンプしただけで、地面がへこむの?っていうか危ない!

 とこんな感じで八雲さんはどうなっているんですか?

 あとでなぜか聞かなければ。




 こうして私は八雲さんに対して質問と言う名の説教を始めてました。






 昼になって。八雲さんが何かを見つけたみたいなので森の奥にはいって行きました。


 10分後くらいに戻ってきた八雲さんの手にはお肉が握られていたいました。

 フレイミングバファローの肉だそうです。

 あれ、私の記憶が正しければ、フレイミングバファローって一頭で町を落とせる生物だったような気がするんですが。一撃で倒した?………八雲さんにはもう驚かないようにしましょう。




 フレイミングバファローの肉はとてつもなく美味しかったです。

 あんなにも柔らかくて、少しピリッとくるのが肉の甘味と合わさって美味しくなっている。

 こんなにも美味しいのは初めて食べました。

 私はこの味を忘れることができないでしょう。



 ここから私と八雲さんの物語が始まるのです。

 私はこの人と夢を叶えるんだ。

 たとえ夢が違っても、誰に無理と言われても。


 ……それに新しく持った夢も叶うといいな。





イヤー、イルミナ可愛い。そして春花が壊れてることが、お分かりいただけだでしょうか。なんだかポンポン話ご進みすぎな気がして今回書かせていただきました。(主に前回)

ちなみにキャラのイメージは

春花

黒髪 後ろの髪が横にはねてる

黒目

身長175cmくらい

服装 制服


イルミナ

水色の髪

紫色の目

身長165cmくらい

服装 黒いコートに茶色のズボン、青色の靴


みたいな感じです。

結構美人設定です。胸に関しては言いません。想像にお任せします。

見てくれてありがとうございました。次回も時間があれば見て下さい。感想や誤字脱字などもあれば書いてくれると嬉しいです。


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