剣士に魔法は期待するな
今回はかなり短めです。ようやく主人公が表立ってきたかな?
結論俺に魔法はできない。
本当にできないわけではなく、威力がカスすぎて実戦では使い物になら無い。これを説明するには少し話を戻そう。
剣を見つけた。その喜びに浸っていたところ、誰かさんの意見で魔法を使ってみることになった。
まぁ、そのために武器を選びに行ったんだが。
「では、魔法の使い方についてお話します。
魔法は使う魔法のイメージをしながら、詠唱をすることで、発動できます。威力はイメージ力と、魔法攻撃力、魔法適正職、魔力の使用量に依存します。わからないことはこの城にいる方にお聞きください」
皆それぞれ色とりどりの綺麗でいて、とても強い魔法に歓喜を覚えていた。その中で俺は………
「ぐぬぬぬ、駄目だ出せてはいるが威力が小さすぎる」
他の奴等は撃てば、木が折れるくらいの風や、地面が少し抉れる水、景色一帯が火に包まれるくらいの炎の魔法を使っていた。それと比べたとき、俺のはこの中で一番威力も規模も小さい。
その事実に剣を手にいれた喜びを忘れて、軽く絶望していた。
「ゲームで、魔法使わなかったけどさ、何度も言うけど俺だって男だもん、カッコいい魔法使いたいやん。それがなんだよ、このクラスのなかで俺だけあんなショボいのしか使えないなんて。運動が苦手な女子に負けてる俺の魔法はなんなんだよ」
そして心のなかで誓った。
俺の魔法がショボくて、なぜか剣士で、まずまず剣が存在してなくて、こんなにも俺に厳しい世界なら、俺はこの世界で、誰も何も言えないくらいに強く、それこそ最強の名を手に入れる!そしてこの世界の常識ごとひっくり返してやるんだ!
そう誓った。なんとも子供らしい春花だった。
まぁ、実際のところ自分を最強という名で守るために、という意味合いも込められているが春花自身それは二の次にしている感があるので結局子供らしい春花だ。
とまぁ、何はともあれ、こんなことがあり、俺に魔法が無理とわかったことにより、逆恨みで剣でこの世界の最強に上り詰め、魔法なんて嘲笑ってやる。という目標を持った。
「とは言ったものの。どうするか。この世界のトップに上り詰めるにはどうすりゃいいんだろうな?やっぱり魔王を倒す?それともこの世界のトップに勝負仕掛けて倒すか?うーーむ」
そして出た結論はどこまでも脳筋のそれだった。
「俺は、この剣でどこまでも強くなって、この世界の誰よりもどんなルールでも負けない 最強になればいい。ただし魔王とかめんどいからパスで」
と、単純でいて一番わかりやすい最強を目指すのだ。
ただ魔王とことを構えるのは面倒という理由からパスさせてもらう。
「だから、まずここから出ることを最優先にし、冒険者などがあればそれになり。少しずつ強くなって、この世界の最強を剣でぶっ飛ばす。名声は最低限でいい」
といって最優先事項、この城から出ることを決めた。
前々から出ようとは考えていたが、本格的に考えて出ようとしたのはこれがはじめてだ。
徹夜で作戦を考えて、この世界や作戦に必要なことを調べているうちにあっという間に一週間が過ぎた。
そして作戦決行を明日に控えた。
「ついに明日だ。明日から俺の物語が始まる」
作戦の内容はこうだ
1、明日の実戦訓練で俺は単独行動をもぎ取る。(最悪取れなくても一人きりになれる時間さえあればいい)
2、俺は単独行動から戻らず死んだことにする。
3、俺が生きていないと判断されるまでにこの国からでて、どこかの町にいく。
4、冒険者になり身分を獲得し、金を稼ぎながら修行し、最強を目指す。
ちなみに冒険者はこの世界にもあるようだ。
死んだことになれば、誰も探しにこないし、冒険者は国からの指示を受けない(高ランクになると話は少し変わるが)というものもあり、冒険者で稼ぎながら修行もできる。ついでに、この世界を観光したりして楽しめる。
これならいけるだろ。
そう信じて明日を待った。
魔法の描写はめんどくさいから結構適当です。本当は詠唱とかあるけど高速詠唱があるから基本的にほぼ聞こえません。
次くらいから話を動かしていこうかなと考えておりますので、見てくれるかたはぜひ見て下さいまし。
見てくれてありがとうございました。