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魔法でできた世界で俺は剣で最強  作者: 希華
一章 家族
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魔法の世界で俺は剣を求める

本日2本目です。まだ、異世界についてです。

まだ、主人公が語り部みたいな感じですんません

 


 個人行動になるにはどうしたらいいか。

 俺は俺のステータスを見てからそう決めて、早速どうするかと考えを巡らせた。


 幸い俺のステータスは、誰も見てないし、やろうと思えば誤魔化せる。

 だが、戦うとなると別だ。

 真面目にやらずとも、多分だいたいの場面で無双してしまうだろう。

 死にたくないし戦えば実力があることに気づくだろう。

 だから、俺はみんなの前で戦う前にここから逃げないと行けないことになる。

 ちなみに戦わないという選択肢はない。


「問題はどうやって逃げるかだよな」


 姿をみられず、ある程度身分をしっかりして、武器(剣だな)を手にいれなければならない。

 うーんめんどくさい。


 いっそ公開してもいいが、俺の勘が絶対にめんどくさくなるといっている。


 うん。でもまずは武器さえ確保できればいいや。身分はそのあとにつければいい。


「皆様、能力の確認は終わりましたか?」


 王女は俺たちを見回した。


「はい。皆終わりました」


 その様子を見てとった一之瀬が代表してオッケーを出す。


「それはよかったです。見たところ魔法属性無しやわからない人もいないようですし」


 うん?ちょっと待てや、その言い方は……


「そのわからないってなんですか?」

「ああ、それは魔法属性がまだわからなくて私たちも確認できてない、この世界に存在しない魔法を持っている人が稀にいるのですよ。その人はとてつもない可能性を秘めていて見つけたら、その魔法の概要がわかるまで、使用を禁じて、その魔法の練習をするのですよ。まあ、それを使いこなせて、使用の許可が出るのはほぼないんですよ」

「ふーん。そのような人もいるのですか。僕たちのなかにはいなくてよかったです」


 危ねー。それって実質一生魔法を使えませんよ宣告やん。

 誰も見てなくてよかった。

 だが、これで余計に俺のステータスを言えなくなったな。


「そうですね。 それでは、この世界のことを詳しく説明するので広い部屋に移動しましょう」




 王女の話しによると、この世界は本当に魔法が全ての世界なようだ。

 学校に入学する判定も魔法がどれだけ使えるかで決まる。

 ものを作るにしても魔法が使われ、さらには俺の世界で言う電気のような感じでも魔法が使われているようだ。街灯や照明などが良い例だそうだ。


 当然戦いにおいても魔法で戦うようだ。

 それはそれで、魔法だけの戦いとか逆に見てみたいわ。


 剣とかは無いらしい。

 俺のクラスの一人が剣と魔法の世界を想像していたのか聞いて、王女は「なんですか?その、ケン、というのは」と言った瞬間、あれ?俺ってば剣がないのに剣士なのマジで?と、軽く絶望した。


 そして、肝心の魔王たる存在について。

 魔王は魔族と呼ばれる種族の王であり、魔法の王でもあるそうだ。

 魔族は一体で町が滅んでしまうほど強いが今はまだ目撃はされてないようだ。

 魔王や魔族はその圧倒的な魔法でこの世界全てを自分たち魔族のものとしようとしている存在で、今現在、今俺らのいる国を含め、人間の国はあと、指で数えるほどしかないようだ。


 まぁ俺はそんなもんめんどくさいから頼まれない限りやらんだろうし。頼まれてもやらんな。


 ちなみに人間以外にも5つほど種族があり獣人や、海人、森人(エルフ)、鳥人、聖人がいるようだ。

 ぜひエルフなどには、お会いしたいものだ。


「エルフにはあってみてぇな」


 隣で、全く似たような台詞を吐くやつがいた。

 男なら考えることは一緒か?いや、一緒にすんな。

 あの顔見ろよ。絶対キモいこと考えてるよ。俺?俺はただの興味だ。


 とまあ、こんな感じな世界なようだ。


 それらを踏まえて結論というか、一つ言わせてくれ。


「俺って召喚される世界間違ったんじゃないのだろうか?」


 そう思うぐらい、この世界は(剣士)に厳しい世界だった。


 その後は特に何かすることもなく、割り当てられた部屋に案内されて、食事を食べて、そのまま今日を終えた。


 ちなみに食事に関しては悪くはなかったが俺の料理の方が上だった。言わないけど。



 召喚されて一日経った。

 クラスの男たちの魔法を使ってみたいという意見から魔法を使うための補助になる武器を…………いや、杖を選びに来ていた。


 すごーくたくさんの杖があった。

 先っちょがグルグル巻きになってる物やめっちゃ細い杖、逆にめっちゃ太い杖。他にも握るところがハートだったり、なんか使えば呪われそうな物まで。


 だがしかし、俺の求める剣が無い。

 本当に一本も。


 他の奴等は選び終わった頃、俺はさまよっていた。


「剣が無い!!」


 一本くらいあってもいいだろ!国の宝庫だろ?ないのかよ!

 本当にこの世界には剣がねぇのか?そりゃ確かにこの世界には魔法が基本らしいけどよ。それでも、それでもさぁ、そんなのって無いよっ!


 そんな感じで愚痴りながらも山を掻き分け掻き分け、探し続けた。


 そうやって一時間以上そうしていたとき、ようやく望んだものの形を俺の目が捉えた。


「見つけた……やっと見つけた。剣だ」


 宝庫の中の端も端、本当に隅に立て掛けられていた。

 多分誰もどう使うのかもわからずに。けれど宝庫の物だから処分されずに残っていたのだろう。


「はぁ、良かったぁ」


 見つかったことの喜びが来たあと、次に押し寄せる感情があるとするならばそれは――


「ここにこれ置いたやつマジで許さん!」


 という怒りだった。


 だって、やってることゴミ屋敷からネジ一本を探すような物だよこれ。壊れたらいけないから丁寧に、かつ疑われたら駄目だからできるだけ早く。これが案外きついのよ。


 剣はかなりホコリを被っている。けれど不思議と錆びなどはなく手入れされてたように刀身は綺麗だった。

 その剣は刀だった。反りのある刀身から間違いようはない。


 これが俺の武器。

 こんなにも剣が頼もしく思ったのはあのゲーム以来だろう。

 俺は、この世界でようやくスタートラインにたったのだった


 ついでに、一応カムフラージュとして杖も一本拝借した。それは何の変哲もなくただ性能にこだわったのか?と思えるほどの杖だった。性能は普通らしいが。


「こんなにも何かをもらって嬉しいと思ったのは昔親にもらったゲーム機以来だろうな」

「ん?誰かなんか言ったか?」


 うぉう。声に出てたか。

 危ない、剣を持っているところを見られればバレるまではいかないかも知れないが必ず怪しまれる。

 少し、慎重に動かなければ。

 まぁ、最悪こういう形の杖って言って押し通すけど。


「皆様。杖を選びましたか?そしたら練習場までお越し下さい」


 そう言って皆王女についていって宝庫から出ていった。



 さて、剣士である俺の魔法はどのくらいなのだろうか?

 気になるな。俺も男の子だもんな。

 魔剣士とか気になるじゃん?

 それに魔法がまだ、使えないと決まった訳じゃない!悲観するのはまだ早い!


 そんな一つの希望を胸に春花はクラスメートと一緒に練習場に向かった。




いやー剣が手に入ったので、次くらいから春花の出番?を増やせるといいな。面白かったなど、思ってくれれば嬉しいです。よろしければ感想もお願いします。それとブックマーク、評価をしてくれた方々?(そんなにいたかな?)ありがとうございます。


前回四千って言ったけど最初のうちは少し見逃してください。

慣れたら宣言通りするので。でも慣れたら増えもするんだろうな。


見てくれてありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] ●王女の発言 第1部分では「私たち」と統一された表現でしたが、第2部分では「私達」となっており、どちらかに表現を統一した方がいいかと思います。 ● 「問題はどうやって逃げるかだよな…
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