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魔法でできた世界で俺は剣で最強  作者: 希華
一章 家族
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剣士と町とストレスと

最近はコロナとかで外に出る回数が減った気がする。いろいろなイベントが中止やら延期してますね。ストレスがたまるなぁ。

今回は春花が町に来るところです。

 

 俺が冒険者になると言ってから三日。

 ちょうど俺が行くと言った日。


「じゃあ、いってきます」


 扉の前で、後ろで俺を見送ってくれるイルミナにいってきますと言う。


「いってらっしゃい、春花」


 と、優しい声で俺を送ってくれる。


「はるにぃ、いってらっしゃい!」


 それに同調してマナも同じように送ってくれた。

 他の子供たちも口々にいってらっしゃいと見送ってくれる。

 頑張ってとか、帰ってきてなども、聞こえた。


 みんなええ子やなぁ

 はっ!駄目だ。

 最近お父さんみたいになってきてる気がする。


 意識を切り替えて、送ってくれるみんなに感謝しながら俺は家を出たのであった。




 持ち物は剣と念のため杖。携帯食。あと、少しばかりのお金。

 今の俺の服装はいつもの制服ではなく、茶色のロングコートに中に黒色のシャツ一枚だ。

 制服は良くも悪くも目立つからな。

 ちなみにこの服はイルミナのお手製、らしい。

 ほんと、いつ作ってたんだろうな?つうか素材は?

 …………考えないでおこう。


 まあ、それはともかく俺は森を出て町に向かい冒険者になろうと思っている。

 修行のためでもあり、お金稼ぎのためでもある。

 ついでに情報収集も、だそうだ。


 それはいいんだが少し不安がある。

 まず、冒険者になるときに身分とか言われるときつい。

 なんたって異世界人だからな。それに極力一之瀬とかと関わりたくない。


 次に、俺が剣士ということだ。

 この世界は魔法が全てだ。

 だが、俺は魔法は使えるがポンコツだ。

 大物を狩った時に何て言えばいいんだろうか。


 事前に調べた情報では、冒険者にはランクがありそれに応じて受けることのできる依頼が決まる。

 そのランクは実績と実力で上がるそうだ。

 ランクは色で分けられており、一番下から、黒、黄色、赤、青、白、銀、金、虹と、9ランクに分けられているそうだ。

 銀を越えると一人で戦局を返せる力があるそうだ。


 しかし現在銀の人数は五人。金は一人。虹に関しては今まで一人も出ていないみたいだ。

 なんでも虹は英雄級。魔王を倒せるような人を指すようだ。

 まあ、めんどそうだし俺はとりあえず白ランクを目指すかな?


 まあ、そんなことで俺は実績を積むために実力を示さないといけないが、剣でもいいのかなぁ?

 まあ、いいか。

 ここで止まっても意味はないし、前に進むか。

 駄目だったら駄目だったらでその時考えよう。


 そんな考え事をしている内に町についた。

 さてと、


「まずはギルドを見つけないとな」


 この町は初めてなんだよなよくわからないけど、まあ、歩いてればその内見つかるだろ。



 そんなことを考えてた時期が俺にもありました。


 数時間歩いても見つからなかった。


 なんでや、なんで見つからんのや。


 思ったよりもこの町は広くまた、町が迷路みたいな形になっていて、あっちいってこっちいって戻ってきてを繰り返してしまっていた。


 屋根を伝って見つけるのも可能だが、多分目立つというか確実に目立ってしまう。

 それは嫌なので最終手段にさせてもらう。

 そんなこんなでずっと迷路みたいな町をぐるぐる回っていた。


「あー見つからねぇな。さてどうしよう。誰かに聞く?いやいや俺に知らない人と話せというのは無理な話だ」


 あーでもないこーでもないあれはやだとか言っていたときだった。


 パリンッッ

 何かの割れる音がしたので気になって音がした方に向かってみた。

 そこには……


「さっさと寄越しやがれこのアマが!俺が誰かわかってんのかぁ?!」

「やめてください、これは私のものですし、あなたたちのような人に渡す必要も理由もありません」


 と、柄の悪い男三人が女性から何かを奪おうとしているとしていた。

 ちょうどいいやイライラしてたんだよな。



「おいさっさとしろ!」

「はい失礼」


 とりあえず前をすれ違う。


「おい待てよてめぇ」

「あぁ、ごめんなさいね。ゴミだと思ってたよ」


 と、わかりやすい挑発をする。


「あん?なんだと、てめぇ誰がゴミだと?調子こいてると痛い目見るぞ?今すぐ俺に謝れよ。そして詫びの金を置いていけ。そうしたら痛い目見ずに済むぞ?」


 うわぁ。流石馬鹿。相手との実力差とか計らずにそんなこと言うなんて……。

 はぁ。


「ゴミが喋ってんじゃねぇよ。俺は謝らねぇし、金も渡さねぇよ。それに痛い目を見るのはそっちだ。死にたくなければさっさと失せろ」


 冗談抜きで脅しのために失せるように睨みつける。

 しかし、それで引いてくれるような人間ではなく、


「ふざけんなよ、このガキが!」


 と、怒り、俺に敵意を向けた。


「まあ、そう来るよな。そうしてくれた方が楽しいし、ストレス発散できる」


 男は魔法の詠唱をし始めた。

 約2秒で、終了した魔法は火の魔法だった。


「くらえ、ファイアーショット!」


 なんだこれ?ショボいし遅い駄目だな。


 その魔法は防がれることなく春花に命中した。


 しかし、当然その程度で俺に傷の一つ、付けられるわけなかった。


「ふははは、そんななめた口で俺にケンカ売るからこうなるんだ。アホが!青ランクのニッキ様にたてつくからだぞ。あっははは」


 と、勝ったようにきたねぇ笑い声を上げていた。

 てか、あいつ青なの?ベテランの強さがなれる青でこの程度か。


「汚い声だな。ごみは声すらゴミなんだな。それでなにがしたかったの?」


 俺の無傷の姿を煙が晴れて見えると、笑い声をピタリと止め、何か恐ろしいものを見る目で俺を見る。


「はっ?な、なんで生きてるんだ!ファイアーショットだぞ!人間が喰らって無傷でいられるわけが無い。魔法だな!どんな魔法を使いやがった!」


 必死だなぁ。魔法なんか使ってません。ただお前の魔法が俺の魔力霧散を突破できないだけです。


「うるせぇな。魔法なんて使ってねぇよ。それよりこれでおしまいか?なら、死ぬか?」


 そこで、男たちは俺のことを恐ろしいもの、人外と理解した。


「ヒィィ、お、お前らもやれ!」

「「は、はい!」」


 次は男達全員で攻撃を仕掛けてきた。

 さっきのと同じのと、それと同系統の技かな?


「ファイアーショット!」

「「ロックショット!!」


 やっぱりショット系の技か。

 先ほどと、同じように俺に全て命中した。


「どうだ?」


 えぇぇ、結局この程度?三人でこれって、期待外れだ。


「はぁーーやっぱりその程度か。本気でやってそのザマならがっかりだぜ」


 春花は心底残念そうにそう言った。


「なんで、なんで死んでない?!なんで、無傷なんだ!?てめえは、一体なにもんなんだよ!」


 怯えた様子で何か恐ろしいものを見る目でそんなことを言っていた。


「ゴミにそんなことを言う必要は無い。もう死ね」

「ヒィィィ。死にたくない。シニタクナイ、ヤメロ、やめてくれ!」


 必死に魔法を詠唱していたが意味はなかった。

 春花に目をつけられた時点で彼らは詰んでいたのだ。


「おせぇよ」


 ヒュン

 詠唱を終え三人は撃とうとしたとき斬られたことを知った。理解した。


 バタバタ、バタッ

 男たちは死体となり倒れた。


 ヒュン。キン

 血をはらい、剣を鞘に納めた。



 その数秒後ようやく現実を理解した、女性は


「あの、ありがとうございます。助けてくれて」


 と、お礼の言葉を述べた。


「いや、いいです。俺は、自分のためにやっただけですから」


 先程と全く、正反対の性格の俺に少し変なものを見るような目で俺を見る。だが、それで感謝が揺らぐことはなかった。


「それでもです。有難うございます。私はヒスイと言います。貴方のお名前は?」

「俺は八雲と言います」

「八雲さんですね。ところで八雲さんはなんで、こんなところに来たのですか?」


 あっ、そうだった。丁度いいし、この人に聞くか。恥ずかしいけどぉ。


「それは、その、冒険者ギルドを探していて道に迷いまして、そうして迷っていた時になにか、割れる音がしたのでここに来たというわけです」

「そうでしたか。それなら案内します。私はギルドの職員ですからギルドへの道はよく知ってますよ」


 えっ?マジかよ。どんな確率やねん。


「それはありがたいです。ぜひお願いしてもいいですか?」

「はい!せめてもの恩返しです」

「有難うございます」


 こうして春花はこの町での知り合いを得たのであった。

 その後無事ギルドにたどり着くことが出来たのであった。




いやぁー登録まで行けませんでしたね。

次には行くと思う。

唐突に新キャラ出したけど、不良キャラはさっさと退場させてしまいましたね。

テンプレ感あるけど、まあいいかな。

今回も見てくれてありがとうございました。

次回も見てください。

感想とかがあればいってくれれば幸いです。

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