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魔法でできた世界で俺は剣で最強  作者: 希華
一章 家族
10/212

剣士と魔法使いのごみ掃除

これで遅れた分は取り戻せたかな?

今回はごみ掃除の回です。

え?なんでごみかって?そりゃくそ野郎をごみと言って何が悪い



 


 奴隷商人(以後くそどもと呼ぶ)は町のはしっこの方にあった。

 森から結構近くあまり人が寄り付かない所みたいだ。

 その町の風景は全体的に貧乏感が漂う場所で、人もかなりボロボロでみんな同じような服を着ている。言うなればスラム街だな。


 確かにここなら奴隷をとりやすいし見つかってもどうにかできるような場所だ。

 犯罪が起きやすそうだ。

 ちなみに違法な奴隷を扱うと犯罪奴隷に落ちるか死刑だそうだ。

 この世界は法が重いがなかなか取り締まれない状況が多いみたいだ。

 なんでも隠蔽系の魔法や賄賂をつんで見逃して貰うこともしばしば。たまにこの賄賂目当てで犯罪に手を貸すゴミもいるみたいだ。


 今俺達はそのくそどものアジトの近くに隠れている。

 タイミングを計っている。

 あいつらが違法している状況で、現行犯で乗り込んだ方が後でなにかと有利だからな。


 しばらく物陰で息を潜めてそこを見張った。


 少しして子供の悲鳴が聞こえた。


「いやぁ、放してっ!」

「うるせぇガキ。黙らねえとわかってんだろうな」

「ひっ」


 決まりだな、現行犯だ。もう容赦はしねぇ。


「よし。行くぞイルミナ、マナ」

「「はい(うん!)」」


 俺たちは物陰から飛び出した。


「おい。お前」


 早速さっきの現行犯に話しかけた。


「あぁん?誰だてめえは」


 はぁ、状況も理解してないのか?

 というかこいつ自分が現行犯ってわからないのか?


「お前みたいな人を食い物にするゴミに名乗るほど落ちぶれちゃいないんでね」

「あんだとてめぇ!」


 と、男は魔法を準備しだした

 だが、


「遅い」


 そんなもん待ってやるわけないだろ。

 速攻で腹に一発いれて倒した。


「ほら、今のうちに逃げろ」


 さっきの現行犯に連れ去られかけた、子供に声をかけた。


「え?は、はい。ありがとうございます!」


 一瞬の出来事に何が起きたか全く理解できてない様子だ。

 俺が声をかけると、我を取り戻しお礼を言って逃げていった。


「うし。始めるか。ごみ掃除と救出を」


 剣に手をかけて、そういった。



 バンッッ!

 勢いよくドアを蹴飛ばして開けた。


「なんだおめえは!」

「俺か?俺はごみを掃除にきた。ここが違法な奴隷を扱ってることは知っている。ゴミには手加減も慈悲も無いからな」


 いつもよりもトーンの落ちた声でそういった。

 そして、殺気に近い眼光をそれに向ける。


「はん!一人できたってか?手加減して勝てると思うなよ正義ヅラのガキが!。お前ら!」

「「「「おう!」」」」

「ここにケンカ売ったこと後悔させてやれ」


 うわぁ、雑魚の集まりが粋ってるときに使いそうなセリフ。


「ごちゃごちゃうるせぇさっさときやがれゴミが」


 だが、俺はイライラしてるんでな?


「言われなくともやってやらぁ」


 次の瞬間色とりどりな魔法が向かってきた。

 威力はイルミナの5000分の1くらいかな?

 とてもちゃっちい。

 一応子供らが逃げるまで長引かせるか?こっちに人を回すように立ち回ればイルミナたちも楽になりそうだし。

 殲滅予定はあるが念の為に、な。


 そんな考えをしながら俺は、飛んできた魔法を全て叩き斬った。


「は?」


 ゴミどもは理解が追い付いていないようでその場でポカンと突っ立っている。


「バカだな。ポカンとしてるんならーー」


 近くにいた奴に接近し首を飛ばした。


「相手を見ろよ」

「えっ?」


 斬られた奴は斬られたことを理解できずこの世を去った。


「テメェェェェ、よくもやってくれたな」


 プッ、雑魚がよくはくセリフ


「うるせぇな。言ったろ?ごみを掃除にきたって。

 いまさらてめぇらにかけるような慈悲は無いって言ったよな。ごみを斬るのに躊躇いなんかこれっぽっちも、無い!」

「なっ、ひっ」


 ここで始めてヤバい状況だと理解したみたいだ。


「お、お前らやれ。やっちまえ」

「てめぇらがいくらやってこようが俺には掠り傷だってつけられねぇよ」


 俺は剣を構え一方的な虐殺の時間を始めるのだった。


 数分後

 その部屋にはさっきまで三十人以上いた部屋には、俺以外誰一人として息をしていなかった。

 そこにたっていたのは傷のひとつも血の一滴も付いてない綺麗な姿のままの春花がいた。

 その光景はさながら地獄のようだった。


 ・・・


 イルミナとマナは、子供達がいるらしき場所に走っていた。

 春花が負けることはあり得ないけど、子供達の方はなるべく急いで助けたい。


 念の為時間を稼ぎながら戦うといっていた。

 騒ぎが大きくなればこっちに人は少なくなるはず。


 春花達の作戦は春花は殲滅に時間をかけ、このグループのメンバーを全て春花にぶつけて倒させる。

 その間に私達は子供達をつれて逃げる。

 今ここにいない奴も春花の方に行くからこっちには人がほぼ来ず、安全に逃げることが可能になるという作戦だ。


 見つけた。

 数分走ってようやくそれらしき物を見つけた。

 周りに人は二人。一瞬で片付ける。


「おいっ!お前誰だ!」


 それを聞いたイルミナは止まること無く


「アイシクル バレット!」


 一発の威力が高く命中率の高い、また連射できる、アイシクルバレットを二連で撃った。


 犯罪者は死んでも問題は無い。

 むしろ積極的に殺しに行くらいよ。


 門番らしき二人はイルミナの魔法によって眉間を抜かれ、一撃でこの世を去った。


 門番から(さっきのは門番だった)鍵をもらい(奪い)、子供たちを解放しにきた。


 檻の中には衰弱している小さな子供らが多くいた。


「お姉ちゃん、誰?」

「私はね、みんなを助けにきたんだよ」


 最初に声をかけてきた男の子の質問に同じ目線まで腰を下ろして優しい声で、笑顔でそう告げる。


「え、ホントに助けに来てくれたの?!」


 助け、というのが信じられないのか、とても驚いた表情で聞き直す。


「うん。私とマナちゃんと上にもう一人」

「マナちゃんが呼んできてくれた人?」

「そうだね。マナちゃんが助けてっていったから私達はここにきたのよ」

「本当に助かるんだな俺たち」


 子供たちを牢から出して、森の家まで子どもたちと共に逃げた。

 念の為に収束するまではそちらで保護する形にしたのだ。

 だが、その道中、私たちを追ってくるものは誰一人いなかった。



 ・・・


 俺はくそどもを一人残して皆殺しにした後、イルミナ達と合流した。

 合流した瞬間子供達が俺を見て一瞬びびったが、マナが大丈夫的なサインを出したお陰で怖がられなかった。


「春花、そっちはどうだった?」


 合流したらすぐにお互いの状況を確認を始めた。

 ちなみに俺が戻った時点で走るのはやめた。距離もあるし落ち着いて行く。


「ああ。大丈夫だ一人を残して、全員殺してきた。外に出てた奴はわからないが。残った一人は詰め所に投げてきた。嘘偽り無く話さないと殺しに行くと言ってな。そっちは?」


 残った一人というのは外で昏倒させた一人だ。

 あいつを顔叩いて起こし、その惨状を見せつけて、威圧をして説明通りのことを言った。

 その時の男は首が引きちぎれると思うほどに首を縦に振った。


「こっちも大丈夫。あそこにいた子たちはみんな助けてきた。特に怪我とかは無いけど、衰弱が何人か酷い。まだ大丈夫そうだけど、念の為急いで戻りたいところね」


 チラッとイルミナが視線を送った方を見ると、確かにかなりヤバそうな状態の子が何人かいる。

 マナたちに支えられてなんとか立ってるみたいな感じだな。

 顔色の悪さとか考えたら栄養失調とかその辺りだろ。


「わかった。こっちは任せて危険な状況の奴をつれて先に行け。残りは俺が連れて帰る」

「わかったわ」


 そう言って、二人の子に話しかけ、その二人を担ぎ、全力で走っていった。



 その後、俺は残りの子を連れて家に向かった。

 その帰り道に俺達はインフェルノティラノに出くわしてしまった。


「なんか、前よりでかくね?」


 前に見た奴より1.5倍くらいでかい

 その圧倒的な迫力に子供達が悲鳴を上げてほぼ全員その場に座り込んでしまった。


「う、うわぁん!僕たち、ここで死ぬんだ!前に父さんに聞いた生物だ。町が滅んでしまった話に出てきた怪獣だ。あれは」


 それを聞いた周りの子達はいっそう激しく鳴き始めた。


「お前ら!泣くな。大丈夫だ。こいつくらい楽勝だ」


 俺は泣かれるとちょっとヤダので、声を大にして言い放つ。


「無理だ!いくら強くたって、あいつ倒せない」


 だが、それは一人の男の子の呟きによって否定された。


 だぁ、うるさい。楽勝だって言ってるだろ?

 それに何が無理だって?


 春花はその無理という言葉に反応した。そして人が良さそうに振る舞うのは止めにした。まぁ、もとからそんなことはあまりできてなかったが。


「ぐちゃぐちゃうるせぇな。できるんだよ。結果を見ずに決めつけるんじゃねぇ。客観的な意見に囚われるな。自分の目で見て判断しろ」


 そう言って、抜刀の構えをとった。


「我流 瞬閃!」


 ヒュン

 音を置き去りにした一撃が容赦なくティラノの首を刎ねた。


 キン


「ほらな。できるだろ」


 俺は若干のドヤ顔で子供たちに言った。

 その光景を目の当たりにした子供たちは、俺に対して憧れを見るような目で見つめてきた。


「す、凄い。こんなの大魔導師が大魔法を使って倒す生物をあんなに簡単に」


 さっき無理だと言ってた少年は言葉を失ったように、しかし目の前で起きたことを認めるようにそう呟いた。


「今日はこいつの肉だ。こいつめっちゃ上手いんだぜ」


 子供達が歓声を上げた。


「さあ、行くぞ。俺達の家に」

「「「はい!!」」」


 俺と子供達の絆は深まったのであった。





結構あっさりとした感じでしたね。最後になにげに子供達の好感度を上げたのは後が楽だからです。

ちなみに生きていたごみは最初に腹パン決めた奴です。

今回も見てくれてありがとうございます。

良ければ感想などをもらえると嬉しいです。

お時間がありましたら次回も見てください。

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