表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/27

マリアは……

 


 おかしい




 おかしいおかしいおかしいおかしい!!!




 あー腹が立つ。



 何故思い通りにならない。



 私は神を従えているのだから、誰よりも偉いに決まっているだろう!!



 親指の爪をがりがりと噛んでも怒りがおさまらない。



 ストレスから髪を抜き、足をふみ鳴らす。




 あんなにチヤホヤしてきた男共は、最近言う事を聞かなくなった。



 蹴落とした令嬢もまた見下してくるのだ。



「あの女も……」



 ギリギリと奥歯を噛み締めた。



 ああ、ああ…………なぜ。



 何処で間違えたの、何もかも手に入るはずだったのに。






「どうしたの、マリア、何か悩み事?」



 ふと、怒っていた私を何かが包み込む。



「そんなに怒ってたら綺麗な顔が台無しだ」



 そうだった、この男がまだ残っていた。



「ああ、ハルト様ごめんなさい、最近嫌なことが続いていたのですわ」



「……だめだよマリア、私の名前はハイハルトだよ、その美しい声で全て呼んでくれなければ。」



「ごめんなさい、ハイハルト様……でも、」



「だめだよマリア、お願いだよ」



 そう言って優しく微笑む彼は、私の虜だ。



「……分かりましたわ、ハイハルト様」



 ニコリと微笑めば、ほら、顔を赤くさせる。





 ああ、そうだったわ。



 この男さえいれば。



 この男とさえ結婚してしまえば。



 金も、地位も、美しい男も、全てが手に入る!!!



 あの時のように、食べ物に困る時なんて一生有り得ない。



 全てを、全てを、手に入れるのだから!





 あと、少し。



 そう、あと……少し!!



お読みいただきありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ