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悪役令嬢の私

拙い文章ですがよろしくお願いいたします。

 

 (わたくし)がこの度、悪役令嬢の配置に就いておりますリリアンローズでございます。




 この国では幼い頃に神から人生の予定をもらい、その通りに生きなければいけない人物というのが存在しておりまして、その内の1人が私でございました。




 その予定というのは口外するのはもちろん、家族にも知られてはいけません。あくまで、神に与えられた使命を従順に行う、名誉ある事なのでごさいます。





 ただ、私に与えられた人生は、私の性格では過ごしづらいものでした。




 神に定められた私は、勉強はそこそこに、常に美しく着飾り、態度は大きく傲慢で、人を見下すように話さなければなりません。




 しかし、本来の私は、勉強は大好きで、宝石には興味もなく、人を見下すなんてそんなおこがましい事辛くて仕方ありませんでした。



 美人でもない顔を化粧で誤魔化し、勉強で補った知識で宝石を買い、煌びやかに装う姿は、本当に醜い令嬢そのものなのでしょう。




 これほどに頑張って生きていても、婚約者様に傲慢な態度をとり続け、色々な罪を着せられ、19歳という若さで殺される人生なのでございます。




 誰にも褒められることもなく、ただ命に従い続け、呆気なく殺される私は、一体どんな重役なのでしょうか。



 いいえ、神を疑うべきではありません。




 ()は、私に優しくしてくれる侍女に対しても態度は変えられず、父にはベタベタに甘え、弱気な母を見下さなければいけません。



 本当は侍女に感謝を述べたいのです、父にも私の甘えを咎めてほしいのです、母に大好きだと伝えたいのです。




 でも、それは、神が許してくれないでしょう。



 あの神託が下された日から、常に見張られ、私の行いに間違えがあれば『あの』言葉を告げられるのです。




 ですから、初めてお会いした時からお慕いしております婚約者様にも、本来の私を伝えることなく。

 彼に、殺されるのでしょう。



 神様、何故私が『悪役令嬢役』だったのですか。





お読みいただきありがとうございます

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