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魔王の花嫁様!? 〜パーティーを追放された私は魔王に拾われ、花嫁候補にされました〜  作者: 蒼月 天馬
第1章 突然!?魔王(女)に求婚されました!?
15/30

第14話 現状とこれからと

1章エピローグ、いつもより短いです。次回から2章になります

あの出来事から1週間、魔王城はいつもの平穏な毎日を取り戻した。変わったといえば私の頬の印は消せないらしく、一生このままらしい。まぁ隠そうと思えば隠せるしあまり気にはならないけど


それとドレイクの隠れ家に居たシェイプシフターの子も行く宛がないとのことで魔王城に居候している。それから大きな変化といえば……


「ユーカぁー!」


「ふぁ!?」


想いを告げた途端、以前にも増してメリアさんのスキンシップが多くなったこと。所構わず抱き付いてくるので困っている、現に今も朝の鍛練の後なので汗だくにも関わらずだ、嬉しいのだけど…


「はぁー…良い匂いじゃのぉ…」


「ちょ、匂い嗅がないで下さい…汗臭いですから…っ」


とまぁこのように変態チックなこともしてくる訳で……かなり恥ずかしい


「何を言うか。その汗の匂いが良いのじゃよ!」


「ふぇぇ、誰か助けてぇー…」


それから暫く抱き締められ続けられたのだった……










「はぁ…やっと解放された…」


大きな浴室に浸かり、溜め息を吐いた。あの後偶然通りかかったルル姉さんがメリアさんを説得(物理)し、解放される


“大変でしたね、主”


頭に手拭いを乗せ、隣で湯船に浸かるノワ。本当にこの子はいちいち可愛い…


“きっと嬉しいのでしょう…主と両思いになれたことが”


「そんなものかな」


“そうですよ、貴女もそうではないですか?魔王と居るときの主はとても幸せそうですよ”


「うん…そうかも。メリアさんの隣に居るだけで心が暖かくなるの…この人が好きだって思うの…」


“そうですか…幸せそうで何よりです”


ニコニコと微笑みながら語るノワも何だか幸せそうだった


「ねぇノワ。貴女は誰かを好きになったことある?」


“主の事が好きです”


何気なく聞くと即答するノワ


「いや、それは主従って意味でしょ?」


“主に付き従い、お守りすることが我が使命!恋愛などにうつつを抜かしている暇などありません!”


鼻息荒くキッパリと言い切る。主としては嬉しいけどさ…まぁ本人が良いならとやかく言わない方が良いか


「そっか……これからもよろしくね?ノワ」


頭を撫でてやるととても嬉しそうな表情ですり寄ってくるのだった













「ドレイクはボクが殺したってことになってるから」


「は!?何故そんなことを!」


シェイが言った言葉に愕然とし、声を荒げる。


「同族殺しは大罪、死刑は免れないよ。それが例え魔王でも例外ではない…そうだろ?」


「だからと言って…!」


「想いが成就したんだろ?だったら尚更だ。大丈夫、ボクがそう簡単に死ぬかっての…逃げ切る自信はあるよ」


「……すまない、シェイ」


「気にすんなって、友達だろ?助ける理由なんてそれで充分」


そう言いシェイはニコリと笑う。そんな理由だけで妾をいつも助けてくれる、本当に良き友を持ったと思う


「それに魔王の座を狙ってるヤツは山程居るんだ。ソイツらに知られでもしたらまずいからな…君以外の奴が魔王になったら間違いなく人間と戦争が起きる。そんなのは嫌だ」


「そうだな、妾達はただ平穏に暮らしていたいだけなのだがな…」


「メリアさん、シェイ、朝食の準備が…どうしたんですか?深刻そうな顔して。何かあったんですか?」


扉が開き、ユーカが顔を出し不安そうな表情で声を掛ける。むぅ…そんな顔になっていたか…


「何でもない、気にするな……さて今日の朝食はなんじゃ?」


「えっと…今日はトーストにオニオンサラダ、後はベーコンエッグにコーンスープです」


「ふむ、旨そうじゃの。では行こうか。シェイお主も来い」


「へ…良いの?」


「何を言うておる、良いに決まってるだろう」


「ちゃんとシェイの分も作ってあるから、皆で食べよ?」


そう言いシェイの手を引き、ユーカは出ていった。ふふ…微笑ましいの


「このまま何事も起こらなければ良いが……」


1人ポツリと呟く。小さな幸せがいつまでも続きますように、そう願わずにはいられないのだった……









「ほう、魔王が大罪を犯しただと…それは確かなのか?」


「はい…しかし証拠が無い故、罪を問うことは不可能かと。それに配下の者が自分が殺したと触れ回っており、退位させるのは難しいですわ」


「そうか……リリス。引き続き奴らを監視せよ。そして決定的な証拠を掴め。あの小娘、メリアを退け、我が魔王となるために…!」


「はっ、仰せのままに…バフォメット様」


日常を蝕まんと邪悪なる意思が蠢いていた……

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