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天使をやめたい

 私に逃げる場所はないように思えた。白い地平線が続くばかりだから。神様に従うしかないのだ。


 天使をやめたい。それでどうするのか? わからない、ただ言えることは、ここは何かの迷路なのだ。逃げることはできない。


 私は出来るだけ女天使たちと仲良くするようにした。そうして気分をまぎらわせる。これが私の唯一の支え。


 でも、神様のことばかり聞かれる。私はそれが苦痛だった。私の痛みなんて神様はどうでもいいのでしょう?


 それにしても天国って地獄だったのね? それにしても小悪魔はどうしてるんだろう? 小悪魔はウソをつく……。あれ? そうだっけ?


 私はそれを思い出した。でも、それは本当なのかしら? 私にはわからない。


 あ、神様だ……。


「カエデに大事な話がある」


「え?」


 なんだろう?


 ワクワクしちゃうのはどうして?


 私はどうかしている。

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