イケない私になる
「ここは天国で俺は神様、貴女は天使の一人である」
こればっかり言い聞かされてると、段々、私の思考がマヒしてくる。ふうん、それなら神様はスゴいことができるのかしら?
「何かスゴいことをしてよ?」
「いいだろう……」
そう言うと神様(と言うことにする)は、空に手を向けた。すると光らしきの矢が降ってきた。
「え? なになに⁉」
「俺はこうやって地上を滅ぼすこともできる。しかし、カエデが悲しむからしない」
「ここって天国なんでしょ?」
「そうだ」
私は理解しようとした。
大丈夫、わかる、私なら……。
「へぇ、神様もHするのね?」
「悪いか?」
別に悪くないけど……、今夜もするのかしら? 今からでも良いけどね……。
「聞こえたぞ?」
「え?」
「貴女の声が」
ようし、それなら私からキスしよう。私は神様にキスした。ねっとりと絡みつくような深いキスを。
気付けば私から脱いでいた。そうして神様に私の体を触らせる。そうよ、もっと私を見て‼ もっと、もっといやらしく触って‼
まさか私がこんな女だったなんて……。
それと一つ。
私は神様の甘い顔を見つめている。
赤い瞳がステキ……。