異世界へ
「小説家になろう」での初作品!
やはりレベル的にはまだまだですね。もう少し語彙力が欲しいです(笑)
感想や改善点等ありましたらぜひ教えていただけるとありがたいです!
目が覚めたら、俺は女神を名乗るやつの前に立っていた。
俺は瀧江直也、17歳だ。「なおや」と間違えるやつが多いが「すぐや」だ。
自慢じゃないが引き篭もり生活を始めて4年目のベテランニートだ。
受験をしなかった俺はニートとして毎日PCと向かい合う日々を送っていた。
そんな俺が何故こんなところにいるんだろう。確かベッドで寝てたはずなんだが。
いろいろと考えていると自称女神が
「おめでとう!あなたは選考の結果、地球人初の異世界探索者に選ばれました!」
おい。とりあえず何箇所か言いたいことがあるんだが。
そんなことを気にせず女神は話を続けた。
「それを記念してあなたにはどんな願いでも叶える権利を与えましょう!」
いや、話をさせてくれないかな。異世界なんて行きたくな...え?どんな願いも?
「え、ほんとにどんな願いも叶うの?」
「もちろんです。どんな願いも叶います。」
この状況で童貞が頼むことなどひとつしかないだろう。
「美人ばっかのハーレムパーティにしてください。」
「え...できるけど、ほんとにそれでいいの?強い武器とかじゃな」
「お願いします。」
俺の即答に女神はやや引いていたがそんなことは気にしない。
「わ、分かりました。異世界についてすぐにパーティが揃うでしょう。」
それはそうと俺の疑問に最後に答えてもらおう。
「てかなんで俺が異世界に行かなきゃ行けないんですか?」
女神は微笑み
「魔王を倒すためです。」
ん?こいつ今なんて言った?
「え?俺が魔王を倒すの?じゃあ最強の武器をくださ」
「それでは行ってらっしゃい!」
「お、おい!お前俺のこと馬鹿にしてんだろ!おーい!」
俺の叫びを無視するように女神は消え、俺の視界はぐにゃりと曲がった。
「おい君、生きてる?大丈夫?」
目が覚めたら俺は道に転がっていた。
なんだ。地球じゃないか。何だったんださっきの夢は。
そう思って俺は立ち上がり、声をかけてくれた妖精にお礼を...え?妖精?
「え、何ここ。俺なんでこんな所にいるの?」
1人で叫ぶ俺に向かって妖精が
「頭でもぶつけましたか?あなたは先程空から降ってきましたしね。」
「え、おれ空から降ってきたの?」
という事は...ここは本当に異世界なのか?
「ねえ妖精さん、ここはなんて街なんだ?」
「妖精じゃなくてアシストフェアリーです!冒険者様のガイドを担当します。」
あ、そうか。俺は魔王を倒す冒険者ってことなのか。てかここはどこか教えてくれよ。
「で、ここはどこで、俺はどこに向かえばいいんだ?」
なんちゃらフェアリーは思い出したように
「そうでした!ここは冒険を始める人の拠点となる街、アクロリスです。冒険者様はまずこの街のギルドで役職登録などをしなければなりません。」
すごい。本物のRPGみたい!
「よし、じゃあギルドに向かうか。案内してくれ。」
「分かりました!では行きましょう!」
なかなか優秀なのがいきなり仲間になったかもしれない。
「ここがアクロリスのギルドです。」
すごい立派な建物だ。古風な木造建築だ。都会っ子だった俺は見た事のない感じの建物だった。
「さて、役職手続きをしましょうかね。」
ピクシーに案内されて俺はギルドの案内所に訪れた。
「こんにちは 、本日はどうされました?」
受付のお姉さんに声をかけられた俺は
「冒険者手続きを行いたいのですが。」
と答えた。お姉さんは微笑んで
「ではこちらの紙に名前等の記入をお願い致します。」
と言われた。日本の名前でいいのかな?とりあえずそのまま書くと
「タキエナオヤ?珍しい名前ですね。」
「ナオヤじゃなくてスグヤです。」
お姉さんは驚き 、頭を下げてきた。まあ、間違えるのは予想通りなんだが。
お姉さんは気を取り直し
「それでは冒険者について説明致します。冒険者は現在街を支配しようとする魔王を倒すというのが最終目標の方々のことです。冒険者には4つの役職があります。」
なるほど、冒険者はそこそこの数がいる感じなのかな。
「1つ目は僧侶と呼ばれる回復魔法を得意とする役職です。この役職には多くの魔力とヒーリングオーラと呼ばれる回復力を上げるスキルが必要となります。」
そうなのか。だが俺はガンガン戦いたいからちょっとな...
「2つ目は魔法使いです。僧侶と同じく魔力、そして魔法を使える射程が必要となります。」
これはよさげだ。魔法で蹴散らすのは日本じゃできないからな。
「3つ目は騎士です。騎士は盾役ですので防御力が必須です。」
どうでもいいや。
「最後は剣士です。剣士は近接戦闘が強みですので反射神経やスピードが必要ですね。」
これだ。これだよRPGといえば!もうこれで決定だろ。
「剣士!剣士がいいです!」
「そう慌てないでください。今から役職適性を診断します。その後判断してください。」
頼む。反射神経最強であってくれ。