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エピローグ
その後……ファルト老の元を旅立った“少女”は、ゲリューズの計らいもあって、グレムリンのダーキッシュブラスト氏族の一員として迎えられる。
一員と言っても、その群れと常に行動をともにするということはなかったが……
そして、“少女”がブライトウィンド女爵の称号を受けるには、更なる年月を要することとなる。
それは、“妖精公国”に侵攻したトルブシティ王国に対して、“少女”が四代目“影の騎士”とダーキッシュブラスト氏族のグレムリン達と協力し、撃退したという功績によってであった。
それから長い月日を経た後……ブライトウィンド領における宴の席に、グレムリンのダーキッシュブラスト氏族の一部が出席するという、奇妙な慣習が定着していくこととなる。