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「おいおい、何だよコレ…
俊敏30で、運が1って、偏ってるなぁ…
取り敢えず、その辺の魔物でも狩ってレベルでも上げますか…」
レンは初期装備のノービスソードを振るい角の生えた兎『ラビットホーン』をその辺に転がる石を拾い投げ付けた。
ラビットホーンがこちらに気付き、自らの額から生えた角をレンに向けて突っ込んで来た。
レンは体を反らし、ラビットホーンの攻撃を避け、その瞬間にノービスソードでラビットホーンの首を断ち切った。
切られた部分から、青いエフェクトが出てそのままラビットホーンは消えていった。
「フム、ドロップは…
毛皮か…
よし、続けるか…」
それから何体かラビットホーンを狩り、最後に猪の魔物『ブル』を倒して街に戻ろうとしたその時、一通のメールが届いた。
『この度、WORLD ENDをプレイして頂き、誠にありがとうございます。
私、本ゲーム作成者である御堂 和也と申します。
ではこれより、重大な発表をさせて頂きます。
只今を以て、このWORLD ENDはデスゲーム化する事を宣言致します。
皆様の装着しているクラウンには、少し仕掛けがしてあり、無理に外そうとすると脳内を破壊する様に設定してあります。
しかし、皆様の体は国が全力で安全を確保しますので、御安心下さい。
では、生き残りを掛けたデスゲームを始めましょう。』
「…取り敢えず、次の村で毛皮売るか…」