表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/16

なんとか逃げきったようだ・・・


あの化け物は途中で私に飽きたらしく引き返して行ってしまった。


それにしてもここは何処だろう・・・


私は必死で逃げていたためか最初にいた場所が分からなくなってしまっていた。


周りを必死で見渡してみても人は独りも居ない・・・


あんな化け物にまた遭遇してしまったら今度は逃げきれる自信もない。


「どうしよう・・・私死んじゃうのかなぁ」


「それはあんた次第さ」


「だっ・・・誰」


私はそう言い声の方に振り返った。


「人の名前を聞くときはまず自分から名乗ることさね、まぁあたしゃもう人じゃないがね」


声の主は老婆のようだった、見た目は70歳くらいの老婆だが大きさが人とは違った、親指ほどの大きさで見つけるのに少し時間が掛かったくらいだ。


「ご・ごめんな・さい」


「許してやるよあたしゃ人が出来てるからねぇあっもう人じゃないさね」


どうやら老婆は昔は人だったらしい。


「私は三日月鏡子みかづき きょうこですあなたは?」


「これはご丁寧に、あたしゃとめじゃ佐藤とめ、昔は霊媒師として人間界で働いておったわ、今はこの死界でうろついておるがの」


「死界?」


私はとめさんにこの世界のことを聞くことにした。


「ここは人間が天国か地獄に行くまでの狭間の世界死界じゃ。まぁここは地獄よりのしかいじゃな」


そんなこともしらないのかと言いたげな様子でとめさんは私に説明してくれた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ