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諦め
と言ったものの今は何も出来ない状態だ。
このままだと誰かに見られるのも時間の問題だ。
離して欲しいけど今離されたら落ちて死んでしまう…
考えれば考えるほど答えが出てこない。
─おまえ"おれが見えるだろ─
男の幽霊はまた同じ事を言った。
「だから何?」
私はつい幽霊に言ってしまった。
──死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね──
幽霊はぶつぶつつぶやいた。
だから嫌なんだ、幽霊とはまともに会話さえ出来やしない…
それにもうここがどこかさえわからない。
もう誰でもいいから私を助けてくれ~